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激湯!? 全国カピバラ「長風呂対決」 前回最下位の長崎 リベンジを誓った戦いの結果は《長崎》

2024年1月30日 16:00
激湯!? 全国カピバラ「長風呂対決」 前回最下位の長崎 リベンジを誓った戦いの結果は《長崎》

長崎バイオパークで、全国5か所の動物園が対抗するカピバラの「長風呂対決」が27日、行われました。

長崎を代表して挑んだのは、打たせ湯が好きな雄の「ドーナツ」。前回最下位のリベンジに燃える戦いに密着しました。

約200種類の動物の生き生きとした姿が見られる「長崎バイオパーク」。

普段はほのぼのとした雰囲気の園内ですが、27日は、少しピリリとした緊張が走っていました。

そのワケは・・・「カピバラの長風呂対決」。

全国5つの動物園の代表のカピバラが、大好きな風呂にどれだけ長く入っていられるかを競う 年に1度の大会です。

長崎バイオパークからはオスの「ドーナツ」10歳が2年連続の挑戦です。

去年は、那須どうぶつ王国(栃木県)の「コハル」が3時間40分29秒で優勝。

対する「ドーナツ」は8分42秒、ダントツの最下位でした。

その時の敗因は・・・。

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「もう彼女のせいだから。十九本さんが(エサの)竹を持って、担いでここを通ったから。去年はそれで風呂から出た」

飼育員の十九本 美里さん。反省を生かし、作戦を考えたそうです。

(飼育員 十九本美里さん)
「選手のドーナツは打たせ湯を結構好きなので。作戦としては、打たせ湯をいつもここからも出しているが、今日はストップして、手湯の方からあふれて出てきた あちらの、直接湯船に入る方オンリーでいこうと考えている」

一方の伊藤園長は?

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「今日ちょっと暖かすぎるもんなぁ。やっぱりうちは不利だもんね。一番南で暖かい所だし」

(カメラマン)
「園長、弱気じゃないですか」

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「一応、負けた時の言い訳を先に・・・」

(飼育員 十九本美里さん)
「ちょっと保険をかけとかないと!」

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「なんせ、まだ一回も1位になったことはないもんね。お風呂は。去年5位だから(今回は)4位かな」

決戦の時が近づきますが、ドーナツはなかなか腰を上げません。

気を引くように大きな竹で誘導すると、ようやくお風呂に向かいました。

◆5園コラボ(伊豆vs長崎vs埼玉vs那須vs石川)カピバラ長風呂対決 

長崎バイオパークの威信をかけた戦いが火ぶたを切りました。

ルールでは湯につかった後、足が外に出れば終了です。

ドーナツの動きを撮り逃さないように、NIBはあわせて4台のカメラを駆使して、お届けします。

さぁ、湯につかったドーナツ。少し鼻息が荒いようですが、なんとか落ちつきを見せているか。

伊藤園長も心配そうに見守ります。

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「つかっていないもんね。肩まで」

(飼育員 十九本美里さん)
「まだ、ゆったりしている感じがしないですね。あ、なんか立ったんですけど」

ヒヤリとしましたが、これは大きなあくびでした。

今回は半身浴スタイルだ。前回の記録を超えられるか。

(去年のドーナツの記録は、8分42秒)

越えたー!。記録をさらに伸ばしそうだ。

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「二桁(10分台)のった」

(飼育員 十九本美里さん)
「ドーナツ、 天才!」

この時点で25分2秒を超えれば、最下位は脱出です。

(計測担当者)
「3、2、1 最下位脱出、おめでとう」

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「最下位は脱出しましたね。あとは他のカピバラが出ようとしたときに、つられちゃうと嫌だね」

おっと、ここで園長の懸念が的中!

近くのカピバラが上がりました。

カピバラは群れで動く習性があるので、一斉に動き出す可能性があります。

だが、ここはドーナツ何とか耐えた!

(子ども達)
「頑張れ、頑張れ」

子ども達からの声援にドーナツも応えます。

(計測担当者)
「3、2、1、ゼロ、1時間」

そして、ついに1時間を超えた!

十九本さんの作戦が功を奏して、打たせ湯ゾーンにすっぽりとはまっています。

まさに、カピバラ界の「シャワーキング」です!

ここで、伊豆シャボテン動物公園(静岡県)の「トリュフ」が1時間50分49秒でギブアップ。

ドーナツは、暫定3位に躍り出ます。

おっと、ここで動きが・・・。

(応援に来た飼育員)
「奥の子がふたをして。バイオ団体戦」

なんと!ドーナツが外に出ないようフォーメーションを組んでいます。

この長きにわたる「熱き戦い」もついに終止符が。

記録は、2時間53分57秒。

去年から大きく記録を伸ばし、暫定1位に躍り出ました!

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「さて、埼玉がまだですか?」

2時間遅れで始まった埼玉代表「ヘチマ」の次第で、優勝者が決まります。

そして・・・

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「優勝したよ」

(飼育員 十九本美里さん)
「やったー」

ドーナツ、そして長崎バイオパーク、悲願の初優勝です!

(飼育員 十九本美里さん)
「まさか」

(長崎バイオパーク 伊藤雅男 園長)
「まさかって。来年どうしましょう。今度は連覇がかかっている。来年の作戦を・・・」

(飼育担当全員)
「初優勝、バンザーイ」

スタッフや観客から祝福されたドーナツ。

遅咲きのスターが誕生しました。