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初受賞したアジア出身女性の作品や “日本被団協”関連も「ノーベル賞受賞で注目される本」《長崎》

2024年11月19日 6:45
初受賞したアジア出身女性の作品や “日本被団協”関連も「ノーベル賞受賞で注目される本」《長崎》

ノーベル賞の話題です。今年は平和賞に日本被団協が選ばれるなど、国内でも大きな話題となりました。

県内の書店では、こんな本が売れているそうです。

10月11日の日本時間午後6時頃、

(発表)
「ノルウェー・ノーベル委員会は、今年のノーベル平和賞を『日本被団協』に授与することを決定した」

今年のノーベル平和賞に選ばれた、被爆者の全国組織の日本被団協 =「日本原水爆被害者団体協議会」。

被爆地ナガサキも、受賞に大きく沸きました。

【被爆者からあなたに いま伝えたいこと】 日本原水爆被害者団体協議会 748円(税込)

その被団協の歩みなどを掲載した1冊が「被爆者からあなたに」です。

(メトロ書店 川崎綾子さん)
「被爆の体験談も書いてあるし、被団協の皆さんがこれまでどんな活動をして、貢献してきたかということが紹介されている」

1956年の結成以来、“核なき世界の実現” をめざす被爆者たちの、世界へ向けたメッセージです。

また 今年のノーベル文学賞にアジア出身女性として初めて選ばれたのが、韓国人作家のハン・ガンさんです。

これまでに多くの作品が日本語に翻訳されているそうで、長崎市のメトロ書店では特設コーナーで紹介しています。

(メトロ書店 川崎綾子さん)
「小説だけどすごく詩的、ポエムみたいな散文的な文章で書かれていて、すごく読みやすくて情景が目に浮かぶような作風」

【菜食主義者】2420円(税込)

代表作「菜食主義者」はある日、肉を食べることをやめた女性が直面する葛藤や家族内の緊張、人間の本能などが描かれた物語。

個人の自由と、抑圧の緊張関係について考えさせられる作品です。

2016年には、アジア初となる「マンブッカー国際賞」を受賞しています。

(メトロ書店 川崎綾子さん)
「ブッカー賞というのは、日本でいう本屋大賞みたいなものなので、非常に目利きの方が選んで面白い。カズオイシグロさんも受賞している」

このほか、ハンガン作品を “どれから読めばいいかわからない” という人にお勧めなのが…。

【すべての、白いものたちの】935円(税込)

「すべての、白いものたちの」は、朝鮮半島とワルシャワという異なる地域を舞台に、命のはかなさと力強さをテーマにした短編集。

【あなたのことが知りたくて】990円(税込)

また 日韓の人気作家12人の短編小説が勢ぞろいした「あなたのことが知りたくて」には、ハンガンさんの京都を舞台にした作品が収録されています。

ハン・ガンさんの小説は、ほかにも「ギリシャ語の時間」「回復する人間」「少年が来る」など、日本語に翻訳された作品がたくさんあるそうので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

ノーベル賞は来月、ノルウェーのオスロで授賞式が行われます。

長崎からも被爆者の代表が出席する予定です。

最終更新日:2024年12月6日 14:47