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完全養殖「JAPAN鰤」海外流通を目指して “産官学デジタル技術活用” ブリの試験飼育3月開始《長崎》

2024年4月11日 22:00
完全養殖「JAPAN鰤」海外流通を目指して “産官学デジタル技術活用” ブリの試験飼育3月開始《長崎》

海と共生する社会を目指し、長崎大学など取り組むプロジェクトがデジタル技術を用いたブリの飼育試験をスタートさせたと発表しました。

(プロジェクトリーダー 征矢野 清 教授)
「獲る漁業から養殖へ。養殖を中心にした水産業に転換していくべきだ」

長崎大学、県や民間企業など、19の団体が参加する「ながさきBLUEエコノミー」。

デジタル技術を用いた養殖で海の環境保全と魚の安定供給を実現し、地域の活性化を目指す産学官が連携のプロジェクトです。

(プロジェクトリーダー 征矢野 清 教授)
「世界で今戦える魚は、ブリ」

プロジェクトでは先月、長崎市高島町の「高島水産研究所」で、ブリの稚魚2000尾の飼育試験を開始しています。

日本固有の種であるブリは世界的にも人気で、水産庁の輸出戦略対象魚に指定されています。

今回、デジタル技術を使って飼育し、完全養殖の「JAPAN鰤」として海外に流通することを目指します。

プロジェクトでは今後、水産業の次世代を担う人材の育成などを目的として、高島に、宿泊・研修施設や養殖技術の研究施設を整備する計画です。