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被爆者ら「日本被団協ノーベル平和賞受賞」市へ報告 市長は授賞式のパブリックビューイングを検討《長崎》

2024年10月23日 19:00
被爆者ら「日本被団協ノーベル平和賞受賞」市へ報告 市長は授賞式のパブリックビューイングを検討《長崎》

今年のノーベル平和賞に、日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会が選ばれたことを受け、長崎の被爆者らが鈴木長崎市長に受賞決定を報告しました。

鈴木市長は12月に開かれる授賞式のパブリックビューイングの開催を検討したいと話しました。

長崎市役所を訪れたのは、日本被団協に加盟する長崎原爆被災者協議会の田中 重光会長らです。

ノルウェーのノーベル委員会は11日、日本被団協を今年のノーベル平和賞に決定。

授賞理由について「核兵器が二度と使われてはならないことを証言を通じて示した」などとしています。

(田中 重光会長)
「若い人たちが核兵器、戦争のない世界を目指して、運動に参加してくれることを望んでいる」

日本被団協の代表委員も務める田中会長は、鈴木長崎市長に受賞の決定を報告。

鈴木市長は「つらい経験や苦しみを世界に発信してきた苦労が報われた」とこれまでの活動を労いました。

(鈴木長崎市長)
「受賞の喜びをともに分かち合いながら、これを励みに 弾みにして、さらに核兵器なき世界の実現に向けた取り組みを強化したい」

県ゆかりの個人・団体では、2008年に化学賞を受賞した故・下村 脩さん。

2017年に文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんに続くノーベル賞の快挙。

授賞式は12月10日ノルウェーのオスロで行われ、鈴木市長は「市民と一緒に祝いたい」として、パブリックビューイングの開催を検討する考えを示しました。   

最終更新日:2024年10月23日 19:11