9月に入っても真夏のような厳しい暑さが続く山陰地方。

濱中裕一朗 記者
「鳥取市の鳥取砂丘に来ています。9月に入っていますが、半袖姿や日傘を差した観光客の姿が見られます」

9月11日の最高気温は鳥取県鳥取市 36.3℃、島根県益田市 37.0℃など猛暑日を記録した地点もー。このうだるような暑さに観光客はー。

観光客
「暑いって聞いて想像して来たんですけど、それでもめちゃくちゃ暑いです。真夏ですね」

「この時期に砂丘の方に来たことなかったので、風が気持ちいいかなと思ったら日差しがきつすぎました」

季節外れの暑さに、観光客は驚いていました。

この厳しい残暑によって旬を迎える「梨」にも影響がー。9月11日、鳥取市の観光農園を訪ねると行われていたのは前日に収穫した「二十世紀梨」の選果作業です。200個収穫しましたが、中には色づきが悪い物も並んでいます。通常は黄緑色ですが、10個の梨が黄色に変色していたのです。

さらに見せてもらった、まさにいま食べごろを迎えている赤梨「新甘泉」はー。

橋本園 橋本保 代表
「これですよ。これ焼けちゃってるんです、これ」

西日があたり、焦げたように色も黒く変色しています。収穫しても一部の梨は変色している物があるということです。そこでー。

橋本園　橋本保 代表
「葉っぱで少しでも梨にあたる西日をさえぎってやるというようなことを、7月にやっているっていうかっこうですね」

葉っぱを活用した対策に追われていました。その一方で商品となる梨は、しっかりと日光を浴びることで糖度が高く甘く仕上がっているといいます。

橋本園　橋本保 代表
「まだなんか夏ですもんね。9月の中旬にもなるのにね。これはちょっと異常ですもんね。普段通りになってほしいですね」

いまだに続く厳しい残暑。さまざまな人が、暑さが落ち着くのを待ち望んでいます。