人と人をつなぐ石見神楽 毎年開催されているのは龍の形に見える岩のある神社 「人を惹きつける神楽は、これからもずっとあるといいなと思ってます」 島根県大田市
今年は辰年、ということで龍(たつ)にちなんだ神社は特ににぎわいを見せています。島根県大田市の神社では伝統芸能で地域を守る取り組みが行われていました。
島根県大田市温泉津町にある龍御前神社。神社の後ろにある岩が龍に見えることから、石見銀山の銀の積出港で栄えた温泉津の守り神として信仰を集めてきました。今年は辰年ということで多くの人が参拝に訪れています。
1月3日、その拝殿前には何やら人だかりが――。
訪れた人
「写真を撮るので写真の題材としては結構見栄えがして」
「迫力があってすごくかっこいいので」
多くの人が楽しみにしていたのが、郷土芸能の石見神楽。龍御前神社では地元の神楽団が、5年前から新春神楽と題してお正月に一般公開しています。
石見神楽温泉津舞子連中 大門克典 代表
「地域でお祭りに参加する体験ってすごく大事だと思ってるんですね。将来的には温泉津にまた帰ってきてもらって、一緒に神楽ができたらいいなと思ってますので、そういうきっかけを作ってるんじゃないかなと思っています」
3日は八幡や頼政など石見神楽を代表する演目が披露され、多くの人が勇壮な舞を楽しんでいました。
訪れた人
「人を引きつける神楽っていうのは、これからもずっとあるといいなと思ってます」
「県外の人とか帰ってきた人とか見たらやっぱりすごいなって言われるので、地域で誇れる文化なんじゃないかなって思います」
神楽でにぎわいをつくり、地域コミュニティーを守りたい。今年からは温泉津で飲食店をしている人が協力して屋台も登場しました。
協力した飲食店主
「飲食店やってる僕らからすると、こういったものを作って場を盛り上げるのは1つの役割と思っているので、お祭りみたいな感じになっていってくれたらなと思っています」
石見神楽温泉津舞子連中 大門克典 代表
「地域の皆さんも新春神楽があるということを期待をしていただいて、応援してくださってるのはわれわれも感じていますので、一緒になって温泉津の新年を盛り上げられたらなと思っています」
人と人をつなぐ石見神楽。辰年の今年、龍の形をした岩を持つ神社には多くの人が訪れ、勇壮なおはやしが新年の空に響いていました。