濃厚な甘みのウニとの相性は?突きウニ漁のイラストをラベルにしたクラフトビール 佐井村
佐井村では伝統の「突きウニ」漁が始まりました。村ではことしウニが豊漁で、関係者は合わせて味わえるある特産品との相乗効果に期待を寄せています。
佐井村の突きウニ漁は浅場の身入りがよくなる6月から行われます。磯谷地区の松本大祐さんも朝5時半から船を出し、長い棒の先に2本の爪が付いた漁具「カギ」を使って岩場の隙間からウニを採っていきます。
★漁師 松本大祐さん
「エサを食べているようなウニを探さないと身入りは良くないのでそこをまず見つけることから」
佐井村では4月から始まるウニかご漁でことしの水揚げが例年の1.5倍と豊漁。価格も去年と比べて2割ほど高い1キロ1万2,000円ほどでした。突きウニ漁に切り替わってからも三陸方面から業者が買い付けに来るなど好調だということです。
★漁師 松本大祐さん
「ウニかごから引き続き値段は良くて突きウニになると数が減るので値段が高い分はすごく助かります 漁師1人1人が1つずつ採っているのでおいしく食べてもらえたらいいかなと思います」
そんな突きウニ漁のイラストをラベルにした特産品があります。有志が育てた佐井村産ホップを使ったクラフトビール「朝凪」です。ウニ漁が行われる早朝の穏やかな海をイメージした味で暑い夏にごくごく飲めるようなさわやかなのどごしが特長。濃厚な甘みのウニとも合わせやすいといいます。去年産ホップで醸造した新作の販売が今月1日から始まり、関係者は好調なウニとの相乗効果に期待を寄せています。
★日本で最も小さくかわいい漁村づくり推進プロジェクトチーム 奥本太朗リーダー
「ウニとの相性も良くて、ウニの味もビールの味も両方際立つような感じです ぜひウニと合わせてこちらの『朝凪』を皆さんに楽しんでいただければと思っています」
突きウニ漁は8月ごろまで続き今月22日にはウニ丼が特別価格で味わえる恒例の「うに祭り」が開かれます。「朝凪」を含む3種類のクラフトビールは村内の商店などで販売されています。