五所川原市官製談合事件 元副市長たち3人を起訴 電話で工事名や設計額を伝えたか…詳細明らかに
五所川原市発注の工事の入札を巡る官製談合事件で元副市長たち3人が起訴されました。3人がどのように談合に関わったか、詳細が明らかになりました。
起訴されたのは五所川原市の元副市長で無職の一戸治孝被告と五所川原市の会社役員 片山弘一被告、無職の石井隆夫被告の3人です。起訴内容によりますと3人は共謀の上2021年11月に行われた市発注の土木工事など3件の指名競争入札で、「五所川原建設技術研究会」に所属する業者が落札できるよう、指名業者の選定を取り決めるなどの不正をしたとして官製談合防止法違反などの罪に問われています。
検察が明らかにした3人の関わりです。
10月中旬頃一戸被告が片山被告に電話で工事名や設計額を伝えした。そして市政与党派の建設業者が集まる「五所川原建設技術研究会」で理事を務めていた片山被告から指示を受けた事務局長の石井被告が研究会を開き、落札業者を決めさせた上で、業者名などをショートメッセージで一戸被告に伝えていたということです。
捜査関係者によりますと一戸被告はこれまでの調べに対して、容疑を大筋で認めているということです。
元副市長の起訴をうけて五所川原市の佐々木孝昌市長は「起訴された事実を重く受け止めるとともに、市民の皆様に大変なご不安とご迷惑をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます」とコメントしています。