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北八甲田クマによる死亡事故から1か月 捕獲されず「一生登れない山になるのか」 

2024年7月25日 15:34
北八甲田クマによる死亡事故から1か月 捕獲されず「一生登れない山になるのか」 

北八甲田のクマによる死亡事故からきょうで1か月です。先行きの見通せない入山規制に山岳ガイドは「一生登れない山になるのか」と不安を募らせています。

★青森放送 葛西将央 記者
「クマによる死亡事故から1か月が経過しました本来この時期多くの登山客でにぎわう登山道に人の姿は見られません」

先月25日、八甲田の地獄沼近くでタケノコ採りに入った女性が体長1・5メートルほどのクマ1頭に襲われ亡くなりました。
事故をうけた青森市や関係機関による現場付近の入山規制と登山道の閉鎖は現在も継続。箱わなは今週新たに1つ追加し5つを仕掛けていますが、まだ捕獲には至っていません。
酸ヶ湯温泉では団体客の予約90人分がキャンセル。日帰り客も大幅に減っているといいます。

★酸ヶ湯温泉営業チーム 高田新太郎 主任
「日帰りの方も少なくて昨年の同時期に比べると日帰り入浴は200人くらい減っていますねそれに伴ってそば屋や売店も影響がでています 本当にいつまでこの状況が続くのかなとクマが捕まらなければ入山規制がかかったままなのかちょっと不安はありますね」

★酸ヶ湯温泉ガイド課 津川祐二 係長
「(入山規制を)県内の方はほとんど知っていますが青森県以外の方は知らない方が多いです」

★京都からの観光客
「ものすごく残念ですよそのために泊まっているわけですから基本的には八甲田に登るために酸ヶ湯さんでお世話いただいているわけで 早く解除して欲しいねやっぱり」

県猟友会によると箱わなでのクマの捕獲は難しいといいます。

★県猟友会 十二役美喜男 会長
「まずわなについている人の匂いとか整髪料だったりいろんなものを消して足の泥さえも気にするようにしないと動物は感性が強い物ですから危ないと思ったらまずは入らないんですよね大好きな蜂蜜を入れてもまずは捕まらないと思います」

「八甲田山ガイドクラブ」では入山規制以降ガイドの仕事が途絶えました。このままクマが駆除されなかった場合を想定して、入山規制についてもう一度議論して欲しいと話します。

★八甲田山ガイドクラブ 相馬浩義 代表
「青森市民にしてみれば親しまれてきた場所 紅葉になると一年で一番八甲田に人が訪れる時期なんで登山でも観光でも 一生登れない山になるのか一生人が入れない山にしてしまうのか何らかの手を打たないといけないのは確かですよね」

青森市観光課は観光事業者から聞き取りを行っている段階で、補償や入山規制については今後検討していきたいとコメントしています。

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