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【青森県・激動2024】相次いだ“動物被害” クマによる死亡事故、絶滅したはずのイノシシも…。ヒトと動物の適切な距離が問われた一年に

2024年12月21日 6:10
【青森県・激動2024】相次いだ“動物被害” クマによる死亡事故、絶滅したはずのイノシシも…。ヒトと動物の適切な距離が問われた一年に

シリーズでお伝えしている「激動2024」、5回目のきょうは「動物被害」です。
野生のクマによる死亡事故の発生は県内に大きな衝撃を与えました。
わたしたち人間が動物と共存するための適切な距離が問われた1年でした。


★青森放送 成田栞寿記者
「クマが目撃された現場近くでは大勢の消防隊員や警察官が集まり緊迫感が漂っています」

6月下旬、クマの目撃が相次いでいた北八甲田で最悪の事態が起きてしまいました。

★鮫島大史アナウンサー
「足下を確認しながら山から下りてきました 救急車へと搬送されようというところです」

タケノコ採りで入山した女性がクマに襲われて亡くなりました。

★現場に入った猟友会
「クマそばにいましたよ女性のそばに われわれ追い払いましたけども」

★宮下知事
「おじいちゃんおばあちゃんが行くと言っている ご家族の人は絶対止めてください」

★青森放送 油川修一記者
「入山規制により八甲田山へ向かう登山道にはロープが張られています」

県や青森市は現場付近の入山を規制しました。

★八甲田山ガイドクラブ 石館宙平さん
「八甲田と人との関わりが変わっていく可能性は大いにあります。いままでなんとなく保たれていたバランスが崩れてしまった」

★八甲田山ガイドクラブ 相馬浩義代表
「一生登れない山になるのか、一生人が入れない山にしてしまうのか。何らかの手を打たないといけないのは確かですよね」

1か月後、1頭のクマが捕獲され登山道の規制は解除されましたが、次の春に向けて対策は急務です。

クマは人里にも。

★青森放送 木下玲斗記者
「校舎から少し離れたグラウンドにはクマの足跡のようなものがみられますあります」

おいらせ町の学校付近などで相次いだクマの目撃。
目撃場所は徐々に変化。
そして…

民家の近くに現れたクマに猟友会が2発発砲。
その後、茂みのなかでクマの死がいが見つかりました。

こちらは南部町の果樹園に設置されたカメラの映像。
映っているのは20頭近いイノシシの群れです。
堆肥をつくるための米ぬかを食い尽くしていました。

★佐々木元作さん
「味をしめるとまた繰り返し来るだろうと」
「なんとかやっぱり早急に対応しないと」

田子町でも大きなイノシシが。

★撮影者
「やばいやばいめっちゃでかい怖すぎる何あれ」
「何頭いるのあれ」

かつて県内で絶滅したとされていたイノシシ。
目撃と被害が増加しています。

★青森放送 小山内碧アナウンサー
「今日昼前この公園でサルが目撃されました。ここで目撃されてからサルの居場所はわかっていません」

青森市の中心部でサルが出没。

★撮影者
「子ザルだね 子ザルだよ ここまで来たんだ」

★青森放送 安達直樹記者
「木陰を警察官が捜索しています」

階上町の住宅から飼育されていた体長1メートル以上の大トカゲが脱走。
かみつく恐れもあり、学校では集団下校の措置がとられました。

★警察官
「15時45分 トカゲ確保!トカゲ確保!」

トカゲは近くの軒下で無事保護されました。

動物と共に暮らすわたしたち。
どのように共存していくのか、適切な距離が問われた1年でした。

最終更新日:2024年12月21日 6:10

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