住友重機械工業の子会社が下請法違反 金型などを無償で保管させ 公取委が勧告
愛媛県新居浜市にある住友重機械工業の子会社が下請法に違反しているとして、公正取引委員会が再発防止などを勧告しました。
勧告を受けたのは住友重機械工業の完全子会社で、新居浜市の住友重機械ハイマテックスです。
鉄鋼メーカー向けの機械部品や艦船用の鎖などを製造するこの会社は、去年4月以降県内や関西などの下請業者5社に対し、部品の金型など計178個を無償で保管させていました。
公正取引委員会四国支所 清水敬支所長:
「無償で保管させることは、下請事業者に生じたコストが親事業者に適正に転嫁されない悪しき慣行と考えます」
公正取引委員会は、下請法に違反するとして、再発防止に向けた社内体制の整備などを勧告しました。
住友重機械ハイマテックスは調査を受け、5社に対し今年7月までの保管費用およそ320万円を支払っていて、「勧告を厳粛に受け止め、コンプライアンスの一層の強化と再発防止に努めてまいります」などとコメントしています。