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NTT西日本子会社個人情報流出事件 元派遣社員の男に執行猶予付き判決

2024年7月11日 18:46
NTT西日本子会社個人情報流出事件 元派遣社員の男に執行猶予付き判決

 NTT西日本の子会社から顧客情報を不正に持ち出し、名簿業者に漏洩したとして、不正競争防止法違反の罪に問われた男に対し、岡山地方裁判所津山支部は11日、懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円の判決を言い渡しました。

 判決を受けたのは「NTTビジネスソリューションズ」の元派遣社員、景山昌浩被告64歳です。景山被告は去年1月、NTTビジネスソリューションズのサーバーに不正アクセスし、名簿業者に顧客情報を送信し漏洩したとして、不正競争防止法違反の罪に問われていました。

 NTT西日本は、およそ928万件を超える顧客情報の流出を発表。捜査段階で景山被告が2500万円に及ぶ報酬を受け取ったとされています。

 判決で岡山地裁津山支部の玉田雅義裁判官は「被害会社の信用性を根幹から失わせ、システムを利用していた企業の経営や顧客らの生活にも大きな影響を及ぼし得る。」と指摘。懲役3年、罰金100万円の求刑に対し、懲役3年、執行猶予4年、罰金100万円を言い渡しました。