【衆院選・静岡2区】大井川流域含む選挙区で三つ巴の戦いか…5期目を目指す自民候補の牙城崩せるか注目
大井川流域の島田市、焼津市、藤枝市などを選挙区とする静岡2区。
(自民・静岡2区 井林 辰憲 前衆院議員)
「初めての逆風の選挙やりきるしかないそれだけです」
国交省職員から政治の道に転身し、2012年の初当選以降、危なげない戦いで当選してきた自民党の井林辰憲前衆院議員。2023年からは内閣府副大臣も務め、着実に政治キャリアを重ねてきましたが、裏金問題で自民党に逆風が吹く中、「これまでで一番厳しい戦い」と危機感を口にします。
(自民・静岡2区 井林 辰憲 前衆院議員)
「政治とカネの問題について前政権が積み残した課題が、まだまだのしかかっていますし、国民の皆様の自民党に対する不信は極めて根強いと認識しています」
前回選では自民党支持層の約9割に支持を集め、当選の大きな後押しとなりましたが、今回も支持層を固めきれるかが勝敗のカギを握ることになりそうです。
(自民・静岡2区 井林 辰憲 前衆院議員)
「政治とカネの問題を通じて政治不信に対して、今の自民党がちゃんと応えられていない。当選すれば中堅と呼ばれる立場になるので、若い中堅世代で党を変えられる力を与えていただきたい」
自民の前職・井林氏に挑むのは、元藤枝市議で立憲民主党の鈴木岳幸氏。裏金など、自民党政治の問題点を街頭で訴えています
(立憲・静岡2区 鈴木 岳幸氏)
「物価高の中で苦しい状況が続いている。今の政治が庶民の感覚とはかけ離れたところで動いているように感じる。庶民の暮らしを底上げして再建していくことが重要」
藤枝市出身で2014年から10年間、地元市議として活動してきた鈴木氏。10月3日に市議を辞職したばかりで準備不足は否めませんが、地元に尽力してきた経験をアピールしたいと話します。
(立憲・静岡2区 鈴木 岳幸氏)
「相手の候補の方は東京生まれ東京育ち。官僚もされていて頭もいいし仕事もできる」「生まれ育った故郷への思いは負けない」「ふるさとが衰退してくのは絶対に阻止したい」
参政党からは元島田市議の提坂大介氏が、初めての衆院選に臨みます。これまで3年間、地元市議として活動してきましたが、今の自民党政治に疑問をもったことから出馬を決めたといいます。
(参政・静岡2区 提坂 大介氏)
「自民党政権、4期やっている方によって人々の暮らしがよくなってきたなら出ていなかった。30年間経済成長していない。訴えて変えなければいけない。今のままでは変わらないということを訴えていきたい」
街頭演説のライブ配信を行うなど、SNSも積極的に駆使して知名度向上を狙う提坂氏。選挙戦では、主に「消費税の減税」を訴える予定です。
(参政・静岡2区 提坂 大介氏)
「税金を下げたい。消費税や所得税など一番苦しめているのは税の高さ。そこを下げたいというのを訴えていきたい」
三つ巴の戦いが予想される静岡2区。5期目を目指す自民候補の牙城を崩せるのかに注目です。