【政界引退へ】裏金事件で自民離党 比例東海 静岡8区・塩谷議員が会見で次期衆院選不出馬表明…党処分への悔しさにじませ
裏金事件で自民党を離党した塩谷立議員が、10午後、会見を開き、次の衆院選に出馬しないと表明しました。塩谷議員は、これまで繰り返し無所属で出馬する意欲を示していました。
(無所属・塩谷 立 衆院議員)
「皆さん、きょうは、わざわざお越しいただきありがとうございます。私の今後の方針についてということで、きょうは、後援会の役員、支部代表者の方に集まっていただいて、今後の方針を伝えさせていただきました。そして、きょうは、先週メディアにも流れましたが、私が公に話をするのは、きょうが初めてでございますので、改めて、メディアの皆様方にお集まりいただいて、私の決断をお話させていただきたいと思っておりまして、お忙しい中、ご苦労様でございます。
私は、今期限りで議員生活を引退いたします。そして、次期総選挙には出馬いたしません。そのことを決断して、いま、後援会の幹部の皆様方に発表いたしました。したがって、議員としては次の解散まで議員を務めますが、次の総選挙には出馬しないということでございまして、このことが、きょうの私の結論でございますので、そのほか、いろいろお話し、質問があるかもしれませんが、答えたいと思います。
私も、今回、政治資金の問題で、党処分によって自民党を離党したわけでございますが、その中で、今後についてどうするか、後援会の皆様方、いろいろな形でご支援ご協力いただいた方々に、まずは、やはり、ご意見を聞こうということで、ここ暑い中、3か月くらい、地元でいろいろなご意見をうかがってまいりました。
そういう中で、やはり、ありがたいことに、『とにかく頑張って、最後まで応援するぞ』と力強い声援をいただいた方もたくさんいらっしゃいますし、しかしながら一方で、やはり、いまの現状、選挙の厳しい状況等を考えると、せっかくこの30年積み上げてきたものを後継にゆだねてですね、次につなげる判断をすべきだというご意見も多々いただきまして、私も(裏金事件を巡る党の)処分については悔しく憤りを感じているところでございますが、そうはいっても、現実の問題、いまの「逆風」が結果的にまだまだ続いているような状況でありますから、それを乗り越える環境にまったくない、私どもが真実を語っても残念ながら通らない、なかなか伝わらない…そのような状況も踏まえて今回は判断し、あくまでこれからの地域、浜松のことを考えた上で、今回、引退して、新しい形で、今まで積み上げてきたものを地域に貢献できると…いう思いで決断した次第です」
塩谷議員は自民党の派閥の裏金事件を巡り、2024年4月に離党し、その後は、無所属で出馬する意欲を繰り返し示していました。
出馬を巡っては地元の支援者からは出馬を推す声もあった一方で、見送るべきとの意見も上がっていて、この会見の前には、後援会に対し出馬しない理由などを説明していました。