「保護犬譲渡センター」オープン…中部地方で初の拠点整備(浜松市天竜区)
犬の殺処分ゼロを目指して活動しているNPO法人が、浜松市天竜区に保護犬の譲渡センターをオープンしました。中部地方に拠点を整備するのは初めてだということです。
(訪れた人)
「久留米ちゃん おいで、お利口さん、名前読んだら来た」
天竜浜名湖鉄道「天竜二俣駅」から徒歩1分のところに11月3日にオープンしたのは、保護犬の譲渡を目的とした「ピースワンコ・ジャパン浜松譲渡センター」です。こちらの施設では、最大30匹の犬を飼育させることが可能で、現在は13匹が保護され、専門のスタッフが譲渡を希望する人とのマッチングを進めています。この施設の特徴が…
(浜松譲渡センター 立崎 真紀 店長)
「室内ドッグランで来ていただいた人が犬と触れ合うことができます」
営業時間内なら誰でも保護された犬と触れ合え、その性格や特徴を知ることができます。また、施設には動物看護士やドッグトレーナー、トリマーなどの資格を持ったスタッフがいて、犬の体調管理などを行っています。保護された犬の多くは殺処分寸前だったということです。
(浜松譲渡センター 立崎 真紀 店長)
「9割くらいは元野犬だった」「愛護センターに収容されていて、私たちが引き出さないと殺処分されてしまう状態だった。ギリギリで保護させてもらった」
この施設を整備したのは、NPO法人ピースウィンズ・ジャパン。犬の殺処分ゼロを目指し、2013年に広島県で犬の保護や譲渡をスタートさせたあと全国に活動を広げ、これまでに約4000匹の譲渡を実現させたといいます。浜松市天竜区の譲渡センターが全国で8か所目となりますが、中部地方にオープンするのは初めてだということです。
(訪れた人)
「悲しい、寂しい思いしている犬が多い。いっぱいいるけれど放っておけない」「血統書のある犬も視野には入れていたが、こういう保護犬も検討したほうがいいと思った」
(浜松譲渡センター 立崎 真紀 店長)
「皆さん、なれるかなと心配されるが、お互いに信頼関係を築けば懐いてくれる。安心して保護犬を迎えてほしい」
施設によりますと、すでに500人以上が訪れ、譲渡に向けた交渉が進んでいる保護犬もいて、担当者は「県内での犬の保護や譲渡にも力を入れていきたい」と話しています。