【釈明】上川外相(静岡1区選出)自らの発言「私の真意と違う形で受け止められる可能性がある」として撤回
(上川 陽子 外相)
「ご指摘を真摯に受け止めて撤回 させていただきたいと思う」
19日、記者からの取材に応じ、自らの発言を撤回した静岡1区選出の上川陽子外相。きっかけとなったのは、知事選の自民党推薦候補を応援するため、18日、静岡市で開いた女性支持者らを集めた会合での発言でした。
(上川 陽子 外相)
「オール静岡県でやり遂げていくということが、いま求められているのではないでしょうか。大きな命を預かる仕事であります。その意味で、今一歩を踏み出していただく、いただいたこの方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか。生まれてくるこれから未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちはその手をゆるめてはいけない」
この発言をめぐっては、「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」という部分について、野党などから「出産を望んでいても、できずに苦しんでいる人への配慮に欠ける」などといった批判が出ています。これを受けて、上川大臣は19日、「私の真意と違う形で受け止められる可能性がある」として、発言を撤回しました。
(上川 陽子 外相)
「女性のパワーで私という衆院議員を誕生させていただきました。いま一度みなさんの女性パワーを発揮していただき知事を誕生させようという意味で申し上げた」「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるというご指摘を真摯に受け止めて、撤回させていただきたいと思います」
発言があった集会に参加していた女性に話を聞くと、発言後も会場では拍手が起こり、問題視するような意見はなかったといいます。
(参加者)
「女性の力で盛り立てていこうという趣旨だと、私も含めて会場の皆さんも受け止めていたと思うので、何の違和感もなかった」
一方、発言の撤回について野党は…。
( 国民民主党 玉木 雄一郎 代表)
「切り取られ方によっては誤解をされるので、また現職の外務大臣で世界に対しての影響力発進力もあるので、言葉は慎重に選んだ方が良かったのかなと」「本人、撤回はしているので軽率だったということで今後は注意してもらいたい」
(立憲民主党 泉 健太 代表)
「問題発言であったからこそ本人も撤回に至ったと思う。やはり外務大臣なので、どんな選挙であれ勢いがつく場面であっても、冷静に言葉を伝えなければ外交上も問題が発生する。非常に今回のことで外務大臣としての資質も疑われる発言だったと考えている」
また、岸田首相も取材に応じました。
(岸田 文雄 首相)
「指摘の発言について上川大臣は、『真意と違う形で受け止められる可能性があるというご指摘を真意に受け止める』このように発言して撤回したと報告を受けている。いずれにせよ誤解を招く表現は避けるべきであると私も思う」
誤解を招きかねない表現だったと苦言を呈しました。