リニアのモニタリング会議 静岡県で初開催
リニア新幹線のトンネル工事で、JR東海の環境保全策が適切に行われているかを確認するための国のモニタリング会議が12日、初めて静岡県内で開かれました。
このモニタリング会議は、静岡県がリニア新幹線・静岡工区の着工を認めない状況が続く中、国の有識者会議がまとめたリニア工事に伴うJR東海の水資源と環境保全の対策が適正に行われているかを確認するために、国が新たに設置したものです。
3回目となる今回の会議は、初めて静岡県内で開かれ、委員のほかにオブザーバーとして静岡県の森副知事や静岡市の難波市長などが出席しました。
会議ではJR東海の宇野副社長と森副知事、国交省の3者の実務レベルの責任者が初めて協議し、静岡工区の着工に必要な静岡県の条例手続きについて協議状況の共有や連携などを確認したことや、山梨県のボーリング調査についてなどが報告されました。
その後、委員らはJR東海がモニタリングしている井戸などの視察を行い、12日から3日間かけて工事で発生した土の置き場など、現地視察を行う予定です。