【密着】買い物難民の救世主!地域の仲間の生活をより豊かにしたい…地元で人気の移動スーパーに迫る【every.しずおか特集】

伊東市で人気の移動スーパー「ゆたか号」
市内には坂が多く、最寄りのスーパーまで車で30分以上かかる場所もあり、買い物難民にとって救世主。
(お客さん)
「楽しみですよ、きょうは何を買えるのかなと」
しかし、人気の理由は商品を届けてくれるからだけではないようで…。伊東市のちょっと個性的な移動スーパーに密着。人々が待ちわびる、大人気の秘密とは?
地元で評判の移動スーパー
「ゆたか号」を運営するのは、土屋芳崇さん40歳。2022年10月、たった一人で、この移動スーパーを始めました。伊東市には車がなければ不便な地域も多く、なかなか買い物に行けない人たちに食料品を届けています。野菜や卵、お菓子など350種類もの商品が所狭しと並んでいます。買い物はまるで宝探しのよう。さらに、お客さんをワクワクさせるお楽しみがあります。
(土屋さん)
「これは豚肉とホウレン草、モヤシと卵で、ごま油と塩コショウとしょう油のシンプルな味付け」
実は、多くのお客さんのお目当ては、ハンバーグからどんぶりまで、日替わりで登場する本格的なお惣菜。値段も150円から350円と、かなり良心的です。
この日は「ゆたか号」の一番のファンだというお客さんのもとへ。
渡邉澄子さん82歳。スーパーから車でも15分かかる場所に一人で暮らしています。
(渡邉澄子さん)
「楽しみにしています、いつも。おいしいんですもの、焼肉丼がおいしい」
この日は待ちに待ったお惣菜を5個も購入。しかし、お楽しみはそれだけではありません。いつも土屋さんが玄関まで手をつないで送ってくれるのです。お惣菜だけでなく、土屋さんとのふれあいも、渡辺さんにとって大きな楽しみで、元気の源となっています。
お昼ご飯は買ったばかりの海鮮チラシ丼。
(渡邉澄子さん)
「2キロも太ったんです、土屋さんが来るようになってから。とっても人柄が良い方なんです、元気をいただけるような気がして」
土屋さんと「ゆたか号」は美味しいお惣菜と一緒に、笑顔も届けているようです。