「くふうハヤテ」とのファーム交流戦スタートの「巨人」で一軍目指す島田市出身・加藤内野手に迫る(静岡)
11日から静岡・草薙球場で「くふうハヤテ」と「巨人」のファーム交流戦がスタート!その「巨人」に、シャープな打撃と50メートル5秒9俊足を武器に、憧れの一軍の舞台を目指す選手がいます。それが島田市出身、加藤廉内野手。
小学2年の時に野球を始めた加藤選手、高校は地元の島田工業に進学するも3年生の夏の大会は初戦で敗退するなど高校時代は全くの無名の存在でした。その後、東海大学海洋学部に進学。すると1年生からレギュラーを掴み、メキメキと頭角を現します。そして、2020年のドラフト会議、巨人が育成12位で指名。この年のセ・パ12球団の最後、実に123番目での指名でした。当時、Daiichi-TVの取材に対し、加藤選手は…。
(当時の加藤 廉 選手)
「最後の最後で呼んでいただいて、本当にうれしく思いました。呼ばれた瞬間、本当に自分の名前があそこに出て、テレビの画面に出て、信じられないというか、本当に現実なのかなと思った所はありました」
加藤選手が指名されたプロ野球の育成選手制度とは、通常の選手登録とは別に、将来、有望な選手を育成することが目的とされ、一軍の試合には出場できません。現在、プロ4年目を迎えた加藤選手の背番号は、入団当初と変わらず、育成選手特有の3桁「001」。一軍の選手として出場できる、支配下登録70人の枠を目指し、日々、奮闘しています。
(巨人 加藤 廉 選手・25歳)
「4年目なんで、もう本当に勝負の年だなというふうに思っていて、一番最後に呼ばれたというのもあるんですけど、下からあとは上がるだけだと思って思い切ってプレーしています。育成選手と言う立場もありますし、そういった中でやっぱり結果を残していかないといけない、そういう部分は意識しながら練習しています」
今シーズンは二軍で一時、打率3割をマークするなど、好調をアピール。4年目での、悲願の支配下登録に向け、手ごたえを感じています。
(巨人 加藤 廉 選手・25歳)
「アピールポイントはバッティング。力強い打球や逆方向にも伸びる打球が打てるので支配下登録していただけるようにもっと練習していきたい」
今シーズンから巨人二軍の指揮官に就任した、桑田真澄監督も、加藤選手の将来性を高く評価しています。
(巨人 二軍 桑田 真澄 監督)
「足も速いですし、守備も堅実ですし肩も強いですしね。バッティングも広角に打てて、ツボに来れば大きいのも打てる。非常にいい選手だと思います。ずっと状態良くてですね。ホームランも打ってすごいなあっていったところからジェットコースターのように急降下でしてですね。今ようやく底を脱してきて、また上がっていこうかっていうところなので、静岡戦では、いいプレーをね、してもらえると信じています」
巨人の二軍は11日から「くふうハヤテ」と対戦。草薙球場に凱旋する加藤選手、地元静岡での好プレーを誓います。
(巨人 加藤 廉 選手・25歳)
「静岡にもプロ野球の球団ができたということで、野球も静岡で盛り上がるんじゃないかなと思ってとても嬉しく思います、やっぱりジャイアンツの選手として負けられないので勝負はしっかり勝ちにこだわってやりたいなと思います」