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入所者シーツで巻き付ける「人手不足で…苦肉の策で…ありかなと思った」2年以上前から…北海道

2024年2月22日 16:09
入所者シーツで巻き付ける「人手不足で…苦肉の策で…ありかなと思った」2年以上前から…北海道

北海道函館市の特別養護老人ホームで、入所者の体をシーツで巻き付けるなどの身体拘束が、少なくとも2年以上前から行われていたことがわかりました。

施設では人手不足によるものなどと説明し、謝罪しました。

不適切な身体拘束があったのは、函館市の特別養護老人ホーム「恵楽園」です。

施設を運営する社会福祉法人によりますと、6人の入所者に対しそれぞれのベッドを4つの柵で囲ったほか、2人に対しては下半身にシーツを巻き付けるなどの身体拘束を行っていたということです。

身体拘束は少なくとも2年以上前から行われていて、関わっていた職員の数はわかっていません。

施設では人手不足が原因で虐待の意図はなく、2023年12月25日までに改善を行っているとしています。

(恵山恵愛会 菅龍彦理事長)「(柵は)転落を防ぐために、苦肉の策として一時的に使用せざるを得なかった。現場の状況を考えるとありかなと思ったという一瞬の思いが浅はかだった。本当に皆さんに心配かけて申し訳なかったという思い」

施設では来週にも函館市に報告書を提出する予定で、入所者の家族などにも説明や謝罪を行っていくとしています。