全国で貸会議室事業展開・TKP河野貴輝社長「ことしはSTARTの年」大分駅前のホテル事業など手掛ける
2025年注目の大分にゆかりのある人たちをシリーズで紹介する「ことしにかける」。
初回は大分市出身で貸し会議室大手TKPの河野貴輝社長です。
大分で2つの大きな事業を手掛ける河野社長の古里への思いや、2025年の意気込みを聞きました。
◆河野貴輝社長
「全国で貸会議室事業を始めてちょうどことしは20周年になる。私の古里である大分に何かしらの形で事業ができないかというふうに思ったのがきっかけ」
こう話すのは全国で貸し会議室事業を展開するTKPの河野貴輝社長です。
創業20周年の節目となる2025年、県内で手掛ける2つの事業がスタートします。
7月にオープンするのが別府市の上人ヶ浜公園の再開発事業です。総事業費およそ15億円をかけて宿泊コテージやレストランなどを整備。名物の砂湯は2倍の広さに生まれ変わります。
施設の名前は12月「SHONIN PARK」に決まりました。
◆河野貴輝社長
「綺麗に明るく、そして本当に人が流れるような魅力ある空間にすることで、地元の方、そして観光客の方にも使ってもらい、そしてインバウンド、海外からの人にも喜んで使ってもらえるそういった施設にしたい」
そしてもう一つがJR大分駅前のホテル事業です。
255の客室を備えた12階建ての施設は11月のオープンを目指しています。大分市内でも最大規模のホテルを建設し中心部の活性化に貢献したいという思いがあります。
◆河野社長
「住むところもあれば観光客も来るみんなが集う、消費ができる場所でそこにいれば楽しいという場所を作っていくことで非常に街が生き生きとして活力を生み出すことができる」
一方で、河野社長はサッカーJ2・大分トリニータの筆頭株主、社外取締役でもあります。ユニホームのスポンサーは2025年で5シーズン目となりました。
しかし実は…
◆河野社長
(Q.TKPは大分に貸会議室今ある?)
「ないです笑」
「(TKPの)株主から見たら会議室がないところにTKPのマークを入れても仕方ないだろうと思われるわけですけど、大分トリニータというのは大分県の本当に大事な資産だしコンテンツ」
河野社長がこれまでに大分での事業で投資した額は50億円を超えます。背景には「古里へ恩返しをしたい」という思いがあります。
◆河野社長
「東京で事業をやってはいるが、私の古里であるこの大分で事業もしくはちゃんと経済が回る仕組みを作っていけることが私にとって恩返しだというふうに思っている」
高校卒業まで過ごした古里。商社マンを経て起業家の道へ進み、事業が軌道に乗った今、大分への思いがビジネスの原動力となっています。
そんな河野社長の2025年は…?
◆河野社長
「2025年はSTART。これを皮切りにTKP、大分で事業をどんどん展開していきたいなというふうに思っています」
創業20周年とともに大分での2つの事業の幕があがる2025年。古里・大分を舞台に河野社長の新たなドラマが「START」します。