公衆電話を使えない子供たち 台数は30年前の10分の1に…いざという時のために覚えておきたい使い方
携帯電話の普及で年々減少している公衆電話。災害時など、いざという時のためにも子どもたちにも使い方を知っておいてほしい、公衆電話についての話題です。
ーー街の人にインタビュー
Q最近、公衆電話を使いましたか?
◆10代
「人生で1回も使ったことない」
◆小学生
「公衆電話?なんか、そこらへんにある昔ながらの電話。使ったことはないけど」
◆10代
「(使ったのは)めちゃめちゃ前。数年前とかなので。ここ最近ではずっと使ってない。あまり見かけもしない」
公衆電話はおよそ30年前、県内に8500台以上ありましたが携帯電話の普及で年々減少し、現在は983台と10分の1近くまで減りました。
一方で、県内で1000台近くが維持されているとも言えます。
公衆電話の使い方などの啓発活動を行う日本公衆電話会によるとその理由の一つが…。
◆日本公衆電話会 九州統括支部 荒金一義 支部長
「災害があった時には(一般電話は)やはり規制がかかる。その中で公衆電話は優先順位が高い」
地震など大規模災害時には、通話や通信が集中することを避けるため携帯電話や一般の電話では規制がかかり電話が繋がりにくくなります。
そんな時に活躍するのが公衆電話です。
さらに、公衆電話は電話線から電気が供給されていて停電時にも使うことができます。
しかし、利用する機会が減ったいま子どもたちは使えるのでしょうか。街角で中学生に、体験してもらいました。
公衆電話の使い方を中学生が体験ーーー
(お金入れる)
◆母親
「だめだよね多分、これ(受話器)あげないとだめなんじゃない」
◆中学生
「あ、そっか」
◆中学生
「あー聞こえる」
8日に南海トラフの臨時情報がでましたが、いざという時のために公衆電話を使えることは大事です。
公衆電話は110番や119番など緊急通報ダイヤルは、無料でかけることができます。
日本公衆電話会の荒金さんは「通学路やよく行く場所などのどこに公衆電話があるのかを確認しておいてほしい」とも話していました。
さらに心がけてほしいのが、携帯電話の電源が切れたときのために重要な電話番号はメモをしておくか覚えておく、また硬貨やテレホンカードを準備しておくことも大切だということです。