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【特集】下見か「不審な訪問」の相談急増「屋根塗装の営業と名乗り…」関東で相次ぐ「闇バイト」強盗 県内でも高まる防犯意識 センサーライトは売り上げ3割増 私たちができる防犯対策とは…

2024年11月29日 20:39
【特集】下見か「不審な訪問」の相談急増「屋根塗装の営業と名乗り…」関東で相次ぐ「闇バイト」強盗 県内でも高まる防犯意識 センサーライトは売り上げ3割増 私たちができる防犯対策とは…

短時間で高額な報酬を謳い文句に、SNSやインターネットの掲示板などで犯罪の実行役を募る「闇バイト」。関東地方を中心にこの闇バイトが絡む強盗事件も相次いでいます。

こちら、224件。藤原さん、この件数、何だか分かりますか?

実はこれ、10月1か月間、県内で確認された下見の可能性もある「不審な訪問」の件数なんです。

県警によりますと、前の年の同じ月と比べて7倍近くにまで増えています。今月も16日時点で283件と前の年の同じ月を大幅に上回っています。

強盗などの被害に合わないために、私たちができる防犯対策とは…。

女性
「ここで犬を散歩しながら歩いていたら下の方から若い男性の方が歩いてきたんですけど」

小諸市に住むこちらの女性。

10月、愛犬の散歩から帰ろうとしていた時、自宅に向かうある人物を目撃しました。

女性
「わが家の方に入って来たので、あれちょっととこうやって走って追っかけて何か用ですかと声をかけた。屋根の塗装の営業しているんですけどと言われて、うち結構ですよとその場で言って、そしたら架空の会社の名前をおっしゃられてうちやりませんよと言ったらすぐまた歩いて帰られたのでほかにも家あるのになんでうちしか来ないのかなーと思ってなんかちょっと嫌な…」

「営業」と名乗った30代くらいの男はトレーナーにジーンズ姿。チラシや名刺も渡さず、不審に思った女性は会社名を調べてみましたが実在しないことが分かり、警察に通報しました。

女性
「これはちょっと下見っぽいなと思って…」

女性はこのことを近所の知人に話すと、10人以上が同じ様な「不審な訪問」を受けたといいます。

今年8月以降、関東地方を中心に相次いでいるのがSNSで募った「闇バイト」による強盗事件。先月末時点で少なくとも18件発生し、事件があった周辺では同じ時期に、リフォーム業者や水道工事業者を名乗る不審な訪問があったことがわかっています。

女性は
「ちょっと怖いかなという感じがします。防犯カメラを付けたりとか、カメラ作動中というシールを付けたりとか(対策した)」

松本市のホームセンターです。身を守るために自宅の防犯グッズを求める人が急増しているといいます。特に売れているというのが…。

綿半ホームエイド松本 芳川店毛利賢人さん
「センサーライト、きょう欠品してしまっているが、(販売数が)増えている」

10月以降、センサーライトの売り上げは去年の同じ時期と比べて3割増えました。

綿半ホームエイド松本芳川店 毛利賢人さん
「やはり防犯意識が高まって急に売れた」

ほかにもドアの開放を検知するアラームや窓の破壊を防ぐ防犯フィルムといった手頃なグッズが売れているということです。

こうした防犯意識の高まりは住宅メーカーでも…。

セキスイハイム信越営業戦略部 北沢祐一部長
「県外のああいう事件もありましてセンサーカメラ、街頭の灯りを付けて犯人に狙われない住宅にしたいという要望が非常に増えてきました」

実際に自宅への侵入を防ぐため、どういった対策が有効なのか…。

防犯設備士で県防犯協会連合会専務理事の伊藤聡志さんによりますと、侵入されにくくなる4つのポイントを意識することが大切だと指摘します。

県防犯協会連合会(防犯整備士)伊藤聡志専務理事
「犯人が人の目を一番嫌がりますので。玄関に通ずる道が塀で囲っていないものですから非常にいいと思います」

それは、犯人が嫌がる「人目」。それに、「音」「光」「時間」です。

県防犯協会連合会 伊藤聡志専務理事(防災整備士)
「裏口、窓あります。ここに通ずるところに防犯砂利を敷いていただいて、音が出ますので、犯人は音を嫌がりますので。ここにあるセンサーライト。犯人が侵入をしてきたときにライトが付く。光を一番気にしますし嫌がるのでセンサーライトは非常に有効です」

警察庁によりますと、侵入窃盗の侵入口で最も多いのは「窓」です。シャッターは犯人が侵入を諦めることにつながるといいます。

県防犯協会連合会 伊藤聡志専務理事(防災整備士)
「侵入に5分かかれば7割(の侵入者)が諦めると言われています。この窓はすでに補助錠が付いていますが、こういった補助錠のない窓の場合はこういったホームセンターで簡単にできる補助錠が売っています」

300円程度から購入できるという補助錠のほか…。衝撃を与えても破れにくい「防犯ガラス」も有効だということです。

伊藤さんはこうした設備だけではなく、日ごろから「施錠の徹底」も心掛けてほしいとしています。

最終更新日:2024年11月29日 20:58