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今年の松本マラソンは中止する方針 おととしの大会で不正な会計処理

毎年、秋に松本市で行われている松本マラソンで、おととしの大会において不正な会計処理があったことが分かりました。実行委員会はこれを受けて、今年の大会は、中止する方針を示しています。 松本市内で開かれた松本マラソンの実行委員会。会議の冒頭、大会長で実行委員長の臥雲義尚松本市長がおととしの大会で不正な会計処理があったことを明らかにしました。 実際には3915万円の赤字があったのにもかからず、担当職員が受託者に運営委託費を減額するように依頼したほか、翌年の大会収入から補てんする計画などをして最終的には74万円余りの黒字決算として計上していました。 この不正な会計処理を受けて今年の大会は、これまでの大会運営の検証を行うためにも中止とする考えを示しました。 2017年に始まった松本マラソン。過去8年間で開催できたのは5回。3回は台風や新型コロナの影響で中止となりました。第1回大会の申し込みは1万人を超えていましたが、去年は半分ほどの5171人でした。 前回大会ではエントリー数の伸び悩みや輸送費や人件費の物価高騰などから4380万円の赤字となり、運営面でも厳しい状況に追い込まれていました。 今年の大会の中止については、市議会への協議を経た上で最終決定するということです。

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