大型店3店舗閉店で離職者261人 松本市で合同就職面接会 求職者160人が訪れる 今後さらに増えると予想

今年に入り、大型店の閉店が相次ぐ松本市。これに伴い、多くの離職者が見込まれるため12日、ハローワーク松本は例年よりも規模を拡大した就職面接会を開きました。
松本市でハローワーク松本が開いた合同就職面接会。松本市と塩尻市、それに東筑摩郡に就業場所がある企業が参加し、求職者およそ160人が訪れました。
飯島榛菜記者
「今年は、去年のおよそ2倍となる78の事業所が参加しています。松本市内で相次ぐ大型商業施設の閉店を受けたものだということです」
松本市では今年1月に、イトーヨーカドー南松本店が閉店。
2月末には松本パルコが40年の歴史に幕を閉じました。
そして、3月末には百貨店の井上本店が閉店します。
この3店舗だけで現在、ハローワーク松本が把握している離職者は261人。今後、さらに増えることが予想されています。
ハローワーク松本 池上仁所長
「この離職者が発生したのは管内では10年ぶりの規模、3店舗関連の離職者の1日も早い再就職に向けて本日この場でマッチングを進める機会として面接会を開催した」
今回は、こうした離職者の受け皿となるような同業の卸小売業やサービス業の参加数も増加しました。
採用担当者
「うちも接客業なので、そういうところにつながる方が来てくれたらすごくうれしいので前向きにとらえています」
実際に、閉店の影響で仕事を探している人は…。
求職者は(イトーヨーカドー南松本店で勤務)
「残念ではありますけど一度しかない人生なので、また違う道もあるのかなという気がする。気軽に聞くことができる会なのでこういった会はありがたい」
求職者は(イトーヨーカドー南松本店で勤務)
「心配だったが、きょう合同説明会に参加して、いろいろお店の方とも話をして、いろんな自分の経験が生かせる仕事ができたらいいかなってあらめて思いました」
ハローワーク松本は今後も、職場見学会を開くなど支援策を検討していきたいとしています。