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「あの低さ、あの音は絶対ありえない」オスプレイ低空飛行の目撃情報寄せられる 住民から不安の声

2024年11月1日 18:44
「あの低さ、あの音は絶対ありえない」オスプレイ低空飛行の目撃情報寄せられる 住民から不安の声
アメリカ軍の輸送機・オスプレイの映像です。先週、延岡市の住宅地でオスプレイが低空飛行をしていたという目撃情報が複数ありました。飛行の高度は明らかにされておらず、住民からは不安の声が上がっています。

住宅地を低空で飛ぶ機体。延岡市北川町で撮影された映像です。アメリカ軍の輸送機・オスプレイが住宅地の上空を飛行し、大きな音が鳴り響いています。動画を撮影した人に話を聞くと…

(動画を撮影した井本公平さん)
「通ったのは向こうから、山の左側を抜けていった感じですね。低く飛ぶのでゴーという音がして、地響きがするような音がします。あの山の高さよりも低い時があります。沖縄で事故があったりもしているので、何か一言「飛びます」とか「訓練しています」とかがあればまだ良いと思いますけど。一番は低空飛行するのが怖いところだと思います。」

目撃情報は他にも…

(目撃した人)
「今まで聞いたことがないような大きい音だったので、何か日本で起きるんじゃないかというような恐怖を覚えました。何も知らされてなくて、すぐに職場でも何か訓練があっているのか調べてみたんですけど、何もなかった。あとでオスプレイだったと聞いたような状況です。」

(目撃した人)
「周辺に保育園や中学校があって、ちょうど保育園が行事で外に出ていたので、事故とかが心配。落ちたらどうしようというぐらいの低さだったので、それが一番気になりました。できれば飛ばないで、住宅地を避けて飛んでいただけるとありがたいと思っています。」

こうした住民の目撃情報は、県議会議員を通じて県に伝えられました。宮崎県が防衛省九州防衛局に確認してわかったのは、飛行していた機体は10月23日にはじまった日米共同統合演習「キーン・ソード25」に参加しているアメリカ軍のオスプレイであるということでした。

ただ、今回の飛行は共同統合演習の一環ではなく、アメリカ軍が独自に飛行したものだということです。宮崎県や延岡市に事前の連絡はありませんでした。

九州防衛局はアメリカ軍に対して、地域に与える影響を最小限にとどめるよう要請し、アメリカ軍からは、飛行に際して地域への配慮を継続すると、回答があったということです。

宮崎県はこの報告を受け、九州防衛局に文書での事前の連絡と住民の生命と財産、生活環境が脅かされることがないよう、再度申し入れをしました。

7月の映像です。かなり低いところを飛んでいます。延岡市では7月には8件、8月には2件、オスプレイの目撃情報が相次ぎました。

(はーと介護 桑原英一会長)
「かなり低かった。ものすごく低かったです。」

延岡市古川町にある施設では、屋上にあったテントがオスプレイの風圧で壊れるという、オスプレイの影響とみられる被害が出ました。

この施設では、障害のある子ども達へのデイサービス事業などを行っていて、テントはプールの時間の日よけとして使われていたものでした。

(はーと介護 桑原英一会長)
「水泳のために上ったら、テントは飛んで、骨組みは壊れていて、あのような状態になっていたということです。子どもがプールをあがった時と考えると、人命にも関わることだと思いました。日本のためにやっているというのは分かるんですけど、あの低さ、あの音というのは絶対ありえないですね。」

延岡市によりますと、輸送機の低空飛行の目撃情報は、2014年頃から数年に1回程度はあったものの、これだけまとまったオスプレイの飛行はこれまでなかったということです。
最終更新日:2024年11月1日 19:09
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