「自分のベストの滑りを」山形県勢 クロスカントリー界のレジェンド青木富美子選手 国スポ出場に抱負
国民スポーツ大会の山形県勢の注目選手を紹介するシリーズです。57歳にして現役、これまでに3度、オリンピックに出場し、国体でも数々の成績を残してきたクロスカントリー界の“レジェンド”青木富美子選手です。
17日の土曜日、本番を6日後に控え、青木選手は試合会場となる上山市坊平のクロスカントリー競技場で最終調整を行っていました。
青木選手「地元の真室川は雪ないので坊平に土日を利用して通って練習量確保して頑張ってきた。頑張るのみ」
真室川町出身の青木富美子選手は、小学5年生でクロスカントリーを始めるとすぐに頭角を表し、中学3年生で強化指定選手に選出。高校2年生で出場した山形市の蔵王国体で少年の部で2位に輝きました。
そして1992年、県内で開催されたべにばな国体では、クロスカントリー女子リレーで県チームのアンカーを務め、ラスト100メートルでのデットヒートを制し、チームを優勝へと導きました。クロカン歴はおよそ40年にわたり、57歳となった現在も、県代表に名を連ねる「レジェンド」です。
青木選手「スキーは滑るっていうのがやっぱり気持ちいい。クロカンは景色を見ながらゆっくり歩きながら練習できるのが楽しい」
50代のベテラン選手として現役を続ける青木選手、もう1つの顔は、県立神室産業高校・真室川校の体育教師です。バドミントン部の顧問として、高校生たちと運動することもトレーニングの一つです。
青木選手 (学校のみんなからの反応は?)「毎年国体出るんでいってらっしゃい。頑張ってくださいみたいな軽いもんです」
クロスカントリーはスキーテクニックだけでなくスキー板に塗る雪質に合わせたワックス選びも重要になってきます。
青木選手「今まで解けてた雪が固まって、なかなかのアイスバーン。この時期にこんなワックス塗るんだ」
例年、この時期はパウダースノーのため雪面とスキーの摩擦がないようにさらさらしたワックスを使っているそうなのですが・・・
青木選手「今回はベタベタしたワックス。スキーを踏んだ時にベタベタした部分が、雪面を捉えてキックできる。本番どんなワックスになるのか検討つきません」
自分自身の入賞を目指す青木選手ですが、若い世代の後輩たちにも期待を寄せています。
今回クロスカントリー競技には、男女合わせて県勢20人が出場します。中には2022年に行われた北京オリンピックバイアスロン競技に出場した尾崎光輔選手や去年、鹿児島で行われた特別国体3位の菊地哲選手などが上位入賞に期待が高まります。
青木選手が期待する選手は?
青木選手タ「インターハイ優勝の鈴木玲菜選手、県選手権優勝の大場明咲選手」
鈴木玲菜選手インタ「個人では入賞をしてリレーでもチームに貢献できるようにしたい」
大場明咲選手インタ「高校生に負けない滑りをして入賞を目指します」
10年ぶりの地元開催となる今回の国スポ。青木選手の目標は?
青木選手「まずは自分のベストな滑りをすればいけるかなとそうすれば順位もついてくる。全ての競技含めて山形県の選手が、自分のベストなパフォーマンスをして上位に入賞したら県民の皆さんも喜んでもらえるかなと思う」
上位入賞が期待される県勢の競技初日は3日後!青木選手をはじめとする県勢たちは、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。
クロスカントリー競技は、2月22日から24日までの3日間、上山市の坊平高原クロスカントリー競技場を会場に行われます。個人競技とリレー競技の2つの種目が行われ、全国から集まった406人が出場します。
国スポは21日にやまぎん県民ホールで開始式が行われます。当日は各会場への無料のシャトルバスも運行されるということです。詳しくは国スポのホームページをご覧ください。