警察官が拳銃誤射し左手負傷 “包丁男”取り押さえた後「原因究明し再発防止を徹底」山梨県警
29日夜、山梨県甲府市の路上で事情聴取中に刃物を振り回してきた男を取り押さえた際、警察官が拳銃をしまおうとして誤って1発発射し自らの左手を負傷しました。県警は拳銃の誤射について「原因を究明し再発防止を徹底する」としています。
警察によりますと、29日午後9時過ぎ、甲府市国母1丁目の路上で「男が包丁を持って暴れている」と110番通報がありました。駆けつけた警察官が自称・甲府市に住む製造業の44歳の男に事情を聞いていたところ、男が包丁を振り回してきたということです。
このため、警察官4人が男に向けて拳銃を構え「包丁を捨てろ、撃つぞ」と警告。男が刃物を地面に置いた際にほかの警察官が取り押さえ、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕しました。
その後、南甲府警察署地域課の48歳の女性巡査部長が拳銃をしまう際に誤って1発発射し、添えていたとみられる左手を負傷しました。重傷とみられます。ほかにけが人はいませんでした。
近隣住民は
「大きな音が1回聞こえた。音がしたらあちこちから警察官が飛んできて(負傷した警察官を)囲んだ。近所としてそういうことがあると怖い」
県警は「拳銃での警告は適正だった」とした上で、誤射については「原因を究明し再発防止を徹底する」とコメントしています。