就寝中耳に飲料かけ、鉄の棒で足の甲突く…同僚3人に暴行の陸自隊員を懲戒処分 山梨

鉄製の棒で足の甲を突き、就寝中に耳に飲料をかけるー。陸上自衛隊北富士駐屯地は28日、同僚隊員3人に暴行を加えたとして、23歳の隊員を停職7か月の懲戒処分としました。
懲戒処分を受けたのは東部方面特科連隊の23歳の陸士長です。
北富士駐屯地によりますと、陸士長は2023年1月30日、駐屯地の隊舎内での公務中、からかうつもりで後輩隊員の右足の甲を長さ約50センチ、直径2~3ミリの鉄製の棒で複数回突き、全治3週間のけがをさせました。また同じころ、同部屋で寝ていた同僚隊員のいびきなどに腹を立て、耳に飲料をかける暴行を加えました。さらに2023年2月7日、隊舎内での公務中、別の同僚隊員をからかった際に苦情を言われたことに腹を立て、右太ももを複数回ひざ蹴りし、全治2週間のけがをさせました。
2月7日に暴行を受けた隊員がうずくまっているのを見かけた隊員が上司に報告し、調査の結果、3件の暴行が発覚したということです。
聞き取りに対し陸士長は事実関係を認めた上で「深く反省している」と話し、辞職の意向を示しているということです。
東部方面特科連隊長の水越洋光1等陸佐は「今後、これまで以上に隊員に対する指導、教育を徹底し、再発防止に努めたい」などとコメントしています。