【速報】「散髪しないと合格させない」昇任試験で部下にパワハラ 消防トップの消防長を懲戒処分 兵庫・丹波市
兵庫県丹波市は、市消防本部のトップである消防長が、昇任試験で職員に激しい叱責などのパワハラを行ったとして、懲戒処分にしたと発表しました。
3か月減給(10分の1)の懲戒処分を受けたのは、丹波市消防本部で消防長を務める50代の男性です。
丹波市によりますと、消防長は去年11月、消防職員の階級昇任試験で面接官を務めていましたが、受験者の職員に対して、髪型やネクタイの乱れなどを大きな声で指摘。職員は退室して身だしなみを整えて再度入室しましたが、消防長は「散髪に行ってもう一度見せに来い」「散髪しないと合格させない」などと厳しく叱責し続けたということです。
その後、この職員と相談を受けた別の職員が、市の相談窓口に申し出たことで発覚。市の聞き取り調査に対し、職員は「眠れない」などと訴えたということです。
市は、消防長の行為が職員に精神的な苦痛を与え、就労意欲を低下させたとして、パワハラに認定しました。
消防長は「今回の件は重く受け止めています。反省しています」と行為を認めていますが、“消防の現場は集団行動が基本であり、規律を重んじるため厳しく指導しなければいけないという思いがあった”という旨の話をしているということです。
市は今後、消防職員のメンタルケアのために相談員を派遣するほか、ハラスメント研修を継続的に実施するとしています。