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南海電鉄“なにわのシンボル”「通天閣」を子会社化 7割の株式を取得 新世界の新たな扉を開きこれからも愛される存在に“クーリングオフはないで~”

2024年12月4日 15:00
南海電鉄“なにわのシンボル”「通天閣」を子会社化 7割の株式を取得 新世界の新たな扉を開きこれからも愛される存在に“クーリングオフはないで~”
通天閣(4日)

 なにわのシンボル・通天閣の運営会社「通天閣観光」が4日、南海電鉄と合同で会見を開き、南海電鉄が通天閣観光の株式を70.8%分取得し、子会社化することを明らかにしました。

 1956年に開業した通天閣は、国の登録有形文化財にも指定され、大阪のシンボルとして多くの人に愛されてきました。

 新型コロナが流行した際には一時的に来場者数が激減したものの、インバウンド客の回復に伴い、来場者も再び増加。

 2022年5月には、通天閣の三階から地下一階まで一気に滑り落ちる「タワースライダー」を新設したほか、今年7月には地上約40メートルの高さから飛び降りる体験型アトラクションもスタートさせていました。

 入場者数が順調に回復している中、南海電鉄は通天閣観光に対し、全体の70.8%にあたる14万株ほどの株式を取得。子会社化することが明らかとなりました。両社の間で、今年のゴールデンウィークごろから協議を開始していたということです。

 株式の譲渡は、12月27日に行われる予定で、4日に行われた合同会見で、通天閣観光の高井隆光社長は、「ひと、まち、未来、新世界の新たな扉が今開きます。ちなみに『クーリングオフはないで~』と言われております。通天閣はいままでもこれからも通天閣であり、引き続き大阪のランドマークとして愛される存在でありますので、どうぞご安心ください。南海グループのみなさま、地元の皆さまと、100年200年ひかり続けていけるように。なんばが大阪ナンバーワンのにぎわいあふれる街になりますようがんばります。"なんかいい通天閣"でお待ちしております」と話しました。

 また、南海電鉄の岡嶋信行社長は、「南海に入っていただくことでこれまでやっていた協業よりもコミュニケーションを密に、人材や財務の資源を有効的に使えると考えております。このエリアのシンボルだと考えているので、より構想を強固なものにするためにもこういう体制をとらせていただいた」としています。

 一方、子会社化した後も通天閣の運営については高井社長が担うほか、「通天閣」という名称や名物の「日立ネオン」についても変更する予定はないということです。

最終更新日:2024年12月4日 15:49