【ナゼナゼNEWS】「金龍ラーメン」長年愛された“しっぽ”撤去命令 新幹線延伸が原因⁉福井県、詐欺増加に警戒 ギンナン食べ過ぎに注意!「10歳未満は5個以内」 気になる世間の“ナゼ”に迫る
大阪・道頓堀の名物ラーメン店、「金龍ラーメン」。そのシンボルともいえる龍の立体看板に、大阪地裁は撤去命令を出しました。一体、何があったのでしょうか?読売テレビ・西山耕平ディレクターのリポートです。
(読売テレビ・西山耕平ディレクター)
「私は、戎橋(えびすばし)から商店街を100mほど東に来た所にいます。こちらにあるのが、大阪の方にはお馴染みの『金龍ラーメン』道頓堀店。今15時すぎですが大変賑わっていまして、行列ができています」
(西山ディレクター)
「『金龍ラーメン』というと、有名なのが龍の立体看板です。龍の頭が店先に出ていて、胴体が店の中を伝うように作られています。では、“しっぽ”は、どこにあるのかといいますと…少し歩みを進めて、店の西側に路地があるのですが、この上に1mほど、ちょこんと出ています。この“しっぽ”と2階部分の“ひさし”が、少し路地のほうに出ているのではないかと、今回問題になっています」
Q.なぜ、問題になっているのですか?
(西山ディレクター)
「問題は、店の隣にある路地です。幅約2mほどとみられる路地ですが、実は私道で、数年前に所有者が変わったそうで、この辺りを再開発して新しい建物を作る計画があるということです。その際に、“しっぽ”が出っ張っていては新しい建物の邪魔になってしまうということで、隣接する土地を所有する不動産会社が訴えを起こしました。『金龍ラーメン』側としては、『ずっと昔からあるものなので、撤去してしまえば店のブランドイメージを損ねる』などと反論しましたが、裁判所は『撤去せよ』という判決を出したということです」
Q.「金龍ラーメン」側としては、ずっとこれでやってきたから、「撤去しろ」と言われても「はい、そうですか」とは簡単に言えないということですね。
(西山ディレクター)
「周りの商店の方にお話しを伺うと、『裁判所の命令というのは非常に重いのだけど、道頓堀周辺では、あちこちでそういった命令が出るなどして、昔ながらの物をどんどん撤去せざるを得なくなっている状況があり、今回また“シンボル”を撤去ということになると、寂しいですね』と、お話しされていました。また、もし“しっぽ”を撤去したら、どこに付けるんだろう?と言っている方も多かったです。どこかには“しっぽ”を付けないといけないですから」
今回の概要です。「金龍ラーメン」隣接地の所有者である不動産会社が、「建物を新しく建てる際に使用を制限される」として、越境部分の撤去を主張しました。「金龍ラーメン」側は、「撤去するとブランドイメージが低下する」などと反論しましたが、2023年10月26日に大阪地裁は、「立体看板の一部が越境しており、土地を使用する際の収益が妨げられていて、不利益は大きい」として、龍の“しっぽ”部分や壁の“ひさし”の撤去を命じました。
新幹線延伸で詐欺増加⁉2015年には富山県・石川県でも急増した過去…その意外な理由とは?福井県警も警戒「今のうちから対策打ちたい」
福井県警は2023年10月、詐欺グループから押収した名簿に載っている番号などに電話をかけて最新の特殊詐欺の手口と対策を紹介する、「特殊詐欺被害防止コールセンター」を開設しました。コールセンターを開設した理由の1つは、「高齢者が詐欺に遭うキッカケの半数以上が、固定への電話であること」、そして「北陸新幹線の県内延伸を、2024年春に控えているため」ということです。
北陸新幹線は2024年3月に、金沢~敦賀間が開業予定ですが、なぜ関係があるのでしょうか?実は2015年、一足先に開業した富山県・石川県で、“受け子”を使った特殊詐欺が増加したのです。富山県では2014年からの1年で18件から43件と2倍以上、石川県では8件から38件と4倍以上に増えていて、福井県警は「受け子が往来しやすくなった影響」とみています。
すでに福井県内では、孫や息子・息子の上司を騙るものなど、特殊詐欺の被害が相次いでいて、2023年の被害額はすでに2022年の2倍以上になっているという中で福井県警は、「交通網が発達すれば、さらなる被害が増える可能性がある」と警鐘を鳴らし、「今のうちから対策を打って、県民の防犯意識を高め、事件発生を1件でも減らしたい」としています。
「ギンナン」食べ過ぎに注意!なぜ?嘔吐・下痢…死に至る恐れも⁉「5歳以下の子どもは食べないほうがいい」「10歳未満は5個以内」医師が警鐘
秋の味覚「ギンナン」ですが、一度に食べ過ぎると、「嘔吐」や「けいれん」などの中毒症状が出る恐れがあります。近畿大学病院・森本優一医師によると、「ビタミンB6が欠乏したのと同じ状態」だということです。
ビタミンB6の働きは「脳の興奮を抑える手助け」などですが、ギンナンを大量摂取すると、この働きを阻害してしまいます。それによって、消化器系では「嘔吐」「吐き気」「下痢」など、神経系では「めまい」「しびれ」「けいれん」「意識障害」などが起こる恐れもあるということです。また、ギンナンの有毒成分は熱に強く、煮る・焼くなどの加熱調理をしても、消失しないといいます。
2013年から2022年までの10年間で、ギンナンに関する問い合わせ件数は281件。その内、患者は5歳以下の小児が約7割だということです。6~7個食べて「けいれん」が出現した子ども(5歳以下)の症例や、60個食べて4時間後に「嘔吐」「下痢」「両腕の震え」などが出現した女性(41歳)の症例などがあります。個人差はありますが、森本医師によると中毒量は、「子ども(10歳未満)は5個以内」、「5歳以下は食べないほうがいい」ということで、大人も「食べ過ぎ注意」としています。
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(「情報ライブ ミヤネ屋」2023年10月27日放送)