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【台風10号】「強い勢力」31日から1日にかけ近畿で「迷走し停滞」する可能性…長時間の大雨の恐れ

2024年8月29日 17:22
【台風10号】「強い勢力」31日から1日にかけ近畿で「迷走し停滞」する可能性…長時間の大雨の恐れ

 台風10号は強い勢力で、29日8時ごろに鹿児島県薩摩川内市付近に上陸しました。現在、1時間に15キロのスピードで九州付近を北上しています。週末に近畿地方を通過して、週明けにかけて日本列島を縦断するおそれがあります。(29日午後3時現在)

■台風10号の概要(29日午後3時推定)
・長崎県雲仙市付近に中心、勢力は「強い」
・中心の気圧は975ヘクトパスカル
・中心付近の最大風速は35メートルで最大瞬間風速は50メートル
・中心から半径110キロ以内では風速25メートル以上の暴風(熊本県、佐賀県、長崎県、そのほか4県も一部が暴風域に入っている)
・このあと進路を東よりに変えて四国から近畿に進む・暴風域を伴ったまま九州を通過

■ポイント
・動きが遅く影響が長引き、1日(日)前後に停滞する可能性も
・予報円の右側が特に危険。近畿地方が予報円の右側に入るタイミングで風の影響が大きくなる

■近畿への影響
※進路によって今後も大きく変化する可能性があります

・雨風のピークは30日(金)~1日(日)ごろ、2日(月)にかけて影響が長引く恐れも。
・29日(木)から段々と風が強まり、最接近の31日(土)~1日(日)にかけては、暴風クラスの風の強い状態が続くおそれ
・雨は台風接近前から南部を中心に強まる所があり、広範囲で雨が断続的に降り、雨量がかなりまとまる
・特に紀伊半島の山沿いを中心に降水量が多くなり(総雨量600ミリ以上、雨量の多い地域でも8月の一か月分の平年の雨量を大きく超える恐れ)、土砂災害などの危険度がかなり高まる。河川の氾濫にも厳重警戒。
・高波にも厳重警戒。すでにきのう28日(水)から南部を中心にうねりを伴った高波で、今後は大しけとなる恐れ。
・30日(金)~1日(日)は警報級の高潮にも警戒。
・鉄道は計画運休、大幅な遅延の可能性。高速道路や航空も通行止め、欠航が相次ぐ可能性が大きい。
・進路にもよるが風の影響が特に大きく、停電・倒木リスクも大きい

■風の予想

▽30日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
・近畿北部陸上 13メートル (25メートル)
・近畿北部海上 18メートル (30メートル)
・近畿中部陸上 20メートル (35メートル)
・近畿中部海上 25メートル (35メートル)
・近畿南部陸上 15メートル (30メートル)
・近畿南部海上 20メートル (30メートル)

▽31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
・近畿北部陸上 15メートル (30メートル)
・近畿北部海上 20メートル (30メートル)
・近畿中部陸上 20メートル (35メートル)
・近畿中部海上 25メートル (35メートル)
・近畿南部陸上 15メートル (30メートル)
・近畿南部海上 20メートル (30メートル)

その後、9月1日頃も非常に強い風が吹くおそれがあります。

■波の予想

▽29日に予想される波の高さ
・近畿中部 4メートル うねりを伴う
・近畿南部 5メートル うねりを伴う

▽30日に予想される波の高さ
・近畿北部 3メートル
・近畿中部 6メートル うねりを伴う
・近畿南部 6メートル うねりを伴う

▽31日に予想される波の高さ
・近畿北部 3メートル
・近畿中部 6メートル うねりを伴う
・近畿南部 6メートル うねりを伴う

その後、9月1日頃もうねりを伴い大しけが続くおそれがあります。

■雨の予想

▽29日に予想される1時間降水量は多い所で、
・近畿北部 40ミリ
・近畿中部 40ミリ
・近畿南部 50ミリ

▽30日に予想される1時間降水量は多い所で、
・近畿北部 40ミリ
・近畿中部 40ミリ
・近畿南部 50ミリ

▽29日6時から30日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
・近畿北部80ミリ
・近畿中部 150ミリ
・近畿南部 200ミリ

▽その後、30日6時から31日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
・近畿北部 100ミリ
・近畿中部 150ミリ
・近畿南部 200ミリ

▽その後、31日6時から9月1日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
・近畿北部 150ミリ
・近畿中部 200ミリ
・近畿南部 300ミリ

その後も降水が続く見込みで、総降水量がさらに増えるおそれがあります。