「食べる阿波晩茶」とは?味は?いったいどんな商品なのか、作った人の思いは【徳島】
「食べる阿波晩茶」
一体どんな商品なのか、野口七海アナウンサーが取材してきました。
■食べる阿波晩茶とは
(野口七海アナウンサー)
「上勝の阿波晩茶を使ったジュレ「食べるお茶」が誕生しました」
その名も「上勝晩茶ジュレ」。
去年3月の発売以来、普段使いやちょっとした手土産として人気を集めています。
実はこの商品、ちょっと意外な人たちが生み出したんです。
(野口七海アナウンサー)
「なんと、調剤薬局が作っているんです。薬局内でも販売されていますよ」
「上勝晩茶ジュレ」を開発したのは、徳島県内で調剤薬局を展開するセガファーマが立ち上げたプライベートブランド「awazora」です。
こちらでは、ほかにも那賀町のヒノキを使ったリップクリームなどを販売しています。
でも、どうして薬局がプライベートブランドを立ち上げたのでしょうか?
薬剤師の薄墨聖子さんに聞きました。
(株式会社セガファーマ 薄墨聖子 薬剤師)
「どうしても処方箋なしには、調剤薬局というのは入りにくい場所であると我々自身も感じています。ですので、処方箋なしでも、もう少し気軽に入っていただけるような地域の皆さんにとっても、もっと身近な存在になりたいという思いでこういったブランドを立ち上げた」
調剤薬局といえば、ふつうは病院帰りに処方箋をもって立ち寄る場所。
でもこちらでは、食品や防災グッズなどを販売していてちょっとした買い物が楽しめるようになっています。
そんな薬局が開発した「上勝晩茶ジュレ」。
■どうして阿波晩茶を使った商品なのか
(阿波晩茶ジュレの開発に携わった 薄墨聖子 薬剤師)
「カフェインがほとんど含まれずに渋みが少なくて、私たちも調剤薬局で働くものとして小さなお子様からご高齢の方まで広く愛されるような商品を作りたいと考えていたので、上勝阿波晩茶を使用することにしました」
阿波晩茶は微生物、乳酸菌の力で茶葉を発酵させるとても珍しいお茶です。
そうすることで渋みが少なくて、ほのかな酸味がある独特の味わいが生まれ、その口当たりの良さが幅広い世代に愛されています。
そんな阿波晩茶を使ったジュレ。お味は?
(野口七海アナウンサー)
「トロトロでほのかに甘くておいしいです。阿波晩茶の風味がよくさっぱりとごくごくと飲めます」
(阿波晩茶ジュレの開発に携わった 薄墨聖子 薬剤師)
「より飲みやすくするために少し甘みを付けているんですけど、一部天然の甘味料『ラカントS』を使っています。(水飴の一部を)こちらに置き換えることで、お砂糖やカロリーをカットできるので飲んでいただく皆様の健康を考えた商品になっています」
awazoraではそのまま食べるだけでなく、様々な用途を提案しています。
調味料やドレッシング、またデザートに使うのもおすすめだということです。
(株式会社セガファーマ 薄墨聖子 薬剤師)
「地域の皆様の健康の維持・増進に寄与できるような皆様と一緒に、徳島県を盛り上げていけるような事業ですとか、商品展開をできたらと思っています」
薬剤師さんが作った食べる阿波晩茶。
そこには美味しさだけでなく人々の健康を気遣う優しい思いが詰まっていました。