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4年間に今後どんな評価が 4月17日に任期満了で退任・内藤佐和子徳島市長の4年間を振り返る【徳島】

2024年4月17日 19:30
4年間に今後どんな評価が 4月17日に任期満了で退任・内藤佐和子徳島市長の4年間を振り返る【徳島】
4月17日に任期満了退任した、内藤佐和子徳島市長の4年間を振り返ります。

「バンザイ バンザイ バンザイ」

2020年4月、1999票の僅差で前市長を破り初当選。


2020年4月 36歳 当時全国最年少の女性市長として内藤市長は華々しくスタート


内藤佐和子徳島市長
「25万人の街のトップとなることで、重責を感じている」

選挙戦で掲げていたキャッチフレーズは「みんなでいっしょに前へ」しかし。

「緊急事態宣言を発出いたします」

新型コロナの流行とともに始まった市の舵取りは、大きな壁にぶつかりました。


阿波踊り


(内藤佐和子徳島市長)
「今年の阿波踊りの開催を中止することを決定」

着任早々、戦後初めてとなる阿波踊りの中止を決定。

(内藤佐和子徳島市長)
「コロナがあってもなくても、今の運営体制の不備は明らかだと思う」

翌年、2021年3月に内藤市長が委員長を務める阿波おどり実行委員会は突如解散、阿波踊りの運営を委託していた民間の共同事業体との契約も一方的に解除しました。

民間委託の阿波踊りは、わずか2年で幕を閉じました。

(キョードー東京 前田三郎取締役)
「突如として基本契約の解除の意思表示のみを一方的に通知してきたことは、誠に遺憾」

2021年の阿波踊りは徳島市が主体で開催、しかし、コロナ禍での開催は世論を二分することになりました。

(河野将明記者)
「台風が近づき、避難の情報も県内各地に出される中、阿波踊り3日目が始まろうとしています」

そして2023年の阿波踊りでは、開催3日目に台風が接近する中、実行委員会は開催を強行。

内藤市長は「中止を要請した」と主張しましたが、リーダーシップを発揮しきれず課題が残る結果となりました。


中心市街地とごみ処理施設整備


(内藤佐和子徳島市長)
「じゃあこのままの駅前でいいんですか」

2020年8月、そごう徳島店が閉店。

徳島市の中心市街地から、県内唯一の百貨店が消えました。

アミコビル再生に向けた税金投入に疑問の声が上がる中、内藤市長はアミコビルを運営する市の第3セクター・徳島都市開発への20億円の融資を決定。

2022年7月、「三越徳島」がオープンしました。


(吉田直人松茂町長)
「今回、脱退させてもらいますということを報告させてもらいました」

老朽化により長年の懸案となってきた、市のごみ処理施設の整備事業。

2022年8月、徳島市を始めとする2市4町共同で進めようとしていた広域での整備から松茂町が突然の脱退表明しました。

そして徳島市も。

(内藤佐和子徳島市長)
「広域協議から脱退し、徳島市単独で整備をする方針とすること表明させていただきたい」

2022年11月、事業主体となっていた徳島市も脱退を表明し、単独での整備に舵を切りました。

課題は次の市政へと持ち越しとなっています。


民間保育施設


「保育園を返せ、保育園を返せ、市長は対話してください」

2020年6月、内藤市長は市の財政を圧迫するなどの理由から、民間保育施設の整備にかかる補助金支出を見直すと発表。

「補助金の支出見直しに対して、抗議いたします」

これが、リコール問題へと発展します。


リコール問題


(内藤市長リコール住民投票の会 久次米尚武代表)
「明るい徳島市の未来を作るために、なんとしてもリコールを成功させたい」

市長の市政運営を疑問視する団体が発足。

内藤市長のリコールを目指し、その是非を問う住民投票の実施に必要な署名を集め、有権者の3分の1を上回る約7万人分の署名を市の選管に提出しました。

「大切な署名を無事選管にお届けすることができ、ほっとしています」

しかし事態は署名偽造の有無を巡り、最終的に司法の介入にまで発展しました。

(山本佳輝記者)
「捜査員が、徳島市役所に入っていきます」

市の選挙管理委員会は、署名簿の中に死亡している男女7人の署名があったとして、容疑者不詳で警察に刑事告発。

その後、書類送検されましたが全員が不起訴となり、リコール問題は幕切れを迎えました。


任期満了に伴う徳島市長選挙


(内藤佐和子徳島市長)
「不出馬を決めさせていただきました」

2期目を目指していた4月の徳島市長選挙には、前回、自分を応援してくれた元国会議員と前職が立候補。

3つどもえの戦いになるはずでしたが、内藤市長は直前に立候補断念を表明。

理由について、次のように話しました。

(内藤佐和子徳島市長)
「今回の選挙。今の批判の応酬だったり、批判合戦だったりとか、そういうような状況で選挙が進んでいるような感じが私はしている。課題の本質を捉えて皆さんに市長選挙を戦って頂きたい」

最後まで強気の姿勢を見せた内藤市長、この4年間は今後どんな評価が加えられるでしょうか?

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