元社員に約4億7000万円の支払い命じる　徳島日野自動の請求をほぼ認める【徳島】

徳島日野自動車で多額の横領を繰り返したとして、実刑判決を受けた元社員に対し、会社側が約4億7300万円の損害賠償を求めていた裁判で、徳島地裁は4月23日、請求をほぼ全面的に認める判決を下しました。

訴えを起こしていたのは、松茂町の徳島日野自動車です。

判決文などによりますと、同社で経理部長などを務めていた61歳の元社員は、2007年から約15年間に渡り、会社の預金口座から金を引き出したり、レジから現金を抜き取ったりするなどして、約5億6000万円を不法に取得したということです。

徳島日野自動車は、このうちすでに弁済された分を差し引くなどした、約4億7300万円の損害賠償を求めていました。

23日の判決公判で、徳島地裁は、会社側の主張をほぼ全面的に認め、元社員に約4億7000万円の支払いを命じました。

この元社員は2023年9月、業務上横領の疑いで、逮捕され、裁判の結果、懲役4年の実刑判決を受けています。