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香港トップ“辞めて謝罪したい”音声報じる

2019年9月3日 10:49

混乱が続く香港のトップが「選択肢があるなら辞めて謝罪したい」と発言したとする音声を、ロイター通信が報じた。

林鄭月娥行政長官「もし選択肢あるのなら、最初にすることは、辞職して深く謝罪することだ」

ロイター通信によると、これは香港政府トップの林鄭月娥行政長官が先週、非公開の場で発言したものだという。行政長官はデモ隊と中国政府の板挟みとなっている自らの苦しい立場を説明した上で、今後についてはこう述べた。

林鄭月娥行政長官「国慶節(10月1日)より前に、中国政府と我々がこの事態を解決できるとは考えていない」「中国は人民解放軍を送り込む計画は持っていないと考えている」

中国政府の今後の対応が焦点となる中、その見通しにも触れていて、波紋が広がりそうだ。

一方、2日に新学期を迎えた香港では、授業をボイコットした大学生らによる抗議集会が開かれ、主催者発表で約3万人が集まった。別の場所では中学生や高校生も授業をボイコットし、抗議の意を示している。また、夜には警察署にデモ隊が押し寄せ、警官隊が強制排除に乗り出す事態となった。

香港では3日午後も抗議活動が予定されている。