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「140センチを目安として」福岡県で起きた姉妹死亡の事故 シートベルトの正しい着用方法は?

2024年8月27日 19:03
「140センチを目安として」福岡県で起きた姉妹死亡の事故 シートベルトの正しい着用方法は?

9月、福岡県福岡市で路線バスと軽乗用車が衝突し、7歳と5歳の姉妹が亡くなりました。この事故で注目されたのが、シートベルトです。

誤った使い方をしていると、大人であっても、シートベルトは命の危険があります。その正しい着用方法を取材しました。

9月18日、福岡県福岡市の国道で路線バスと軽乗用車が衝突し、7歳と5歳の姉妹が亡くなりました。

姉妹を救助した男性によりますと、姉妹は、後部座席でシートベルトをしていて、警察は、姉妹の死因について、事故の衝撃によるシートベルトの締めつけが要因と考えられるとしています。

シートベルトの締め付けが原因とみられる死亡事故は全国でも

実際、シートベルトの締め付けが原因と見られる死亡事故は、全国でも起きています。

■JAF福島支部 田代 秀之さん
「(シートベルトの)着け方を間違えるとケガをしてしまったり、下手すると死亡してしまう事例も出ている。ただ着ければいいというものではない」

事故を起こさないことはもちろんですが、ポイントは、シートベルトを正しく着用することです。

身長が低いとシートベルトが首にかかる可能性も

■JAF福島支部 田代 秀之さん
「(シートベルトが)高い状態で身長が低い方ですと、首にかかる可能性がある。首にかかってしまうと車が事故を起こした時に首に強い衝撃、ケガをしてしまう可能性がある」

まずは、悪い例です。シートベルトが、首、そしてお腹にかかっていると、事故の衝撃で、首や内臓を損傷する危険性があります。

■JAF福島支部 田代 秀之さん
「鎖骨の中央、胸骨、肋骨の中央、硬い骨のところに(シートベルトが)沿うように肩ベルトは締める。腰ベルトは下げてもらう、両腰骨に当たるように腰ベルトを下げてもらうことが重要」

座り方も重要…深く腰をかける

一方、正しい着用の仕方は、内臓ではなく、骨の上にベルトをあてることが大切です。また、座り方も重要で、深く腰をかけると、正しい座り方になりやすいと言います。

そして注意したいのが、子どもの場合です。着用のポイントは、大人と変わらないと言いますが、体の小さい子は、年齢に関わらず、ジュニアシートなどを使用して欲しいと言います。

「140センチを目安として」

JAFが行った実験映像では、ジュニアシートに座った人形は、事故の衝撃をジュニアシートが、ある程度、受け止めたそうなのですが、ジュニアシートに座っていない人形は、シートベルトが、首とお腹を強く圧迫していました。

チャイルドシートやジュニアシートの法律上の義務付けは、6歳未満ではありますが、JAFは年齢で判断せず、140センチ未満は、チャイルドシートやジュニアシートを使ってほしいと呼びかけています。

■JAF福島支部 田代 秀之さん
「140センチになればなくても大人用のベルトでできるので、140センチを目安としてもらうのがいい」