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【山口天気 夕刊11/30】高温少雨の秋から 寒い師走初日へ…山は雪が舞う所も しかし来週は再び季節後戻りか

2023年11月30日 19:08
【山口天気 夕刊11/30】高温少雨の秋から 寒い師走初日へ…山は雪が舞う所も しかし来週は再び季節後戻りか

気象の世界では、9~11月が「秋」、12~2月が「冬」と区切られています。
今年の「秋」の天候を、簡単に振り返って見ましょう。

今年の秋は、とにかく高温傾向…9月は残暑が長引き、10月になると度々冷え込む日はあったものの、11月の初めは広瀬で、11月の県内最高気温記録となる29.1度を観測する、異例の暑さの日がありました。一方で今月18日には下関で平年より22日も早い初雪を観測するなど、寒暖の変化が、いっそう激しさを増してきています。

一方で、ダムの貯水率低下、というニュースも出てきていますが、この秋は顕著に雨が少なく、特に瀬戸内側のエリアでは、この3ヶ月間での雨の量が平年の2割程度に止まる所が多くなっています。

これから冬の期間は、そもそもまとまった雨が少ない時期のため、水不足の解消には、まだ、かなり時間がかかると思われます。普段の生活の中で水を大切に使う心がけの意識を、いっそう高めて、お過ごし頂きたいと思います。

さて、グッと寒さが増してきた11月最終日…その寒さをもたらす、冬型の気圧配置が、師走の初日も続きます。

あす1日(金)の県内は、上空に、もう1ランク強めの寒気が流れ込むことで、曇りがちの空となるエリアが広がり、所々で気まぐれな時雨模様のにわか雨、中国山地の標高が高い所ほど少し雪がちらつく可能性があります。峠道の車の走行では路面凍結への注意も必要です。

また、寒さも厳しく、日中の最高気温でも1桁止まりの所が多くなり、師走の始まりにして、1月並み…お正月の頃を先取りする寒さが続きそうです。

今週末は晴れたり曇ったり、まずまず落ち着いた空模様で、土曜日の朝はグッと冷え込みますが、日中の気温は2桁に。日曜日は、昼間は日ざしの心地よさが感じられるくらいに寒さが和らいでくるでしょう。
来週は小刻みに天気がぐずつくタイミングがありそうですが、日中の気温は15度以上となる日が続く予想で、再び季節はいったん後戻りとなっていく、とみられます。

11月の、寒暖の変化が激しい天気のクセが、12月にかけても続きそうな気配…体調管理にはいっそう気をつけて、忙しい師走を健康に過ごしていきましょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)