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【独自取材】フェンスよじ登り不法侵入⁉ファンが集結する“車好きの聖地” 『大黒PA』で危険な迷惑行為が相次ぎ、警察が介入する事態に…「安全のためルール守って」首都高も苦言

2024年7月18日 16:00
【独自取材】フェンスよじ登り不法侵入⁉ファンが集結する“車好きの聖地” 『大黒PA』で危険な迷惑行為が相次ぎ、警察が介入する事態に…「安全のためルール守って」首都高も苦言
“車好きの聖地”に起きている騒動

 神奈川・横浜市にある『大黒パーキングエリア』は、首都高速神奈川5号大黒線と湾岸線の合流部に位置し、首都高のパーキングエリアとしては最大級の広さを誇っています。1989年の『横浜ベイブリッジ』開通と共にオープンした、ドライバーたちの憩いの場…ですが、実は“車好きの聖地”としての別の顔が!ただ、問題も多発していて、遂には警察が動きだす事態に―。『ミヤネ屋』の独自取材で見えてきた課題とは?

「午後8時30分をもちまして、閉鎖となりました」車好きファンの“世界的スポット”『大黒パーキングエリア』から、警察が車を“追い出す”事態に⁉一体ナゼ?

 2024年7月初旬の午後7時―。

(『ミヤネ屋』取材班)
「次々と、スポーツカーが集まってきました」

 カーマニアたちが自慢の改造車を見せ合う“車好きの聖地”、『大黒パーキングエリア』。この日は平日にもかかわらず、まるで大型連休のような混雑具合。約400ある駐車スペースが、ほぼ満車になっていました。

 車好きの人に、話を聞いてみると―。

(静岡在住 車好きの人)
「改造は、一通りやってあります。足回り、ブレーキ、エアロ、羽根…」

Q.『大黒パーキングエリア』は、どういう存在ですか?
(静岡在住 車好きの人)
「憩いの場です」

(神奈川・川崎市在住 車好きの夫妻)
「娘も車が好きなんで、一緒によく来ています」
「日本車が好きな人が、ここに来ます」

 そんな中、パーキングエリアでは通常あまり見かけないタクシーが入ってきました。降りてきたのは、外国人観光客。

(メキシコからの観光客)
「SNSで見たんです。ここは、世界的に有名なスポットだから」

(ニュージーランドからの観光客)
「YouTubeで知りました。私が車好きなので、彼女と一緒に見にきたんです」

 改造された日本車が大好きな、海外のファンが大集結。いまや、外国人観光客向けに『大黒パーキングエリア』をメインとしたツアーが組まれるほど、“世界的なスポット”として連日賑わっているのです。

 ただ、あまりの人気ぶりに、とんでもない問題が多発しています。

 車好きたちで賑わう中、パトカーがやって来ました。

(警察官)
「大黒パーキングエリアは、午後8時30分をもちまして、閉鎖となりました。車を移動してください」

 なんと、警察がパーキングエリアを閉鎖しました。連日、“改造車見たさの見物客”が大挙することで、一般客が利用できないという問題が勃発。混雑解消のため、夜間に『一時閉鎖』の措置が取られる事態になっています。

『車道付近にたむろ』『イスを広げてくつろぐ』『フェンスよじ登り不法侵入』相次ぐ危険な迷惑行為に、首都高担当者も憤り…地図アプリの案内も一因か?

 見物客による迷惑行為も相次いでいます。

(『ミヤネ屋』取材班)
「入り口すぐ脇の縁石に、多くの人がたむろしていて、縁石に座り込む人もみられます。かなり危険な所です」

 見物客がスマートフォンを構えるすぐそばを、車が通り抜けていく非常に危険な状況。中には、車道付近へ一歩踏み出して、カメラを構える外国人観光客の姿もありました。

 また、車道には見物客が溢れ、車が通れない状況に…。

(『ミヤネ屋』取材班)
「こちらは車道なんですが、多くの観光客が歩いています」

 さらに、持参したイスを車道に並べてくつろぎ始め、仲間と談笑しながら車を眺める見物客まで!別の場所でも、イスに座りながら『ミヤネ屋』取材班に手を振る人が…。

(『ミヤネ屋』取材班)
「かなりリラックスされていますが、あそこはイスを出していい所ではありません」

 こうした迷惑行為の中で特に危険視されているのが、『フェンスへのよじ登り行為』です。関係者以外の人間が一般道からパーキングエリアに進入できないよう、フェンスが設けられているのですが…。

 首都高がYouTubeで公開している映像には、2人組がフェンスによじ登り、一般道から敷地内に不法侵入しようとする姿が捉えられていました。

 実際、『ミヤネ屋』の取材中にも…。

 タクシーで『大黒パーキングエリア』を訪れたという、アメリカからの観光客2人。

Q.帰りは、どうするんですか?
(アメリカからの観光客)
「車がないと無理だね。でも、何とかするよ。タクシーを呼んでもいいし」
「フェンスを開けてくれるかも」
「そう、フェンスが開いているかも。わかんないけどね!」

Q.フェンスはダメ、危ないですよ。
(アメリカからの観光客)
「わかった、わかった!冗談だよ!」

 一度は「フェンス」と口にするも、タクシーで帰ると宣言していた2人でしたが…結局、高さ約3メートルのフェンスをよじ登り、帰っていきました。

 相次ぐ迷惑行為に、首都高・担当者は―。

(首都高速道路・神奈川局 小沢係長)
「首都高をご利用いただくのは大変ありがたいことですが、法令や安全のためのルールをきちんと守っていただいて、全てのお客様が気持ち良くご利用いただけるようにお願いできればと考えています」

 また、“フェンスのよじ登り”が起きる理由として、小沢係長は「徒歩で入れないことを知らずに来てしまっているのでは」と話しています。前提として、『大黒パーキングエリア』には一般道から入ることができず、高速道路から車で利用する必要があります。しかし、地図アプリの目的地に『大黒パーキングエリア』と入力すると、徒歩で入れるように見える案内が出るということです。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月12日放送)