ブライダルファッションデザイナーの桂由美さんが亡くなったことが30日、発表されました。94歳でした。桂さんは今年2月に行われたイベントで元気な姿を見せ、“結婚後に記念日を祝う大切さ”について語っていました。

日本人初のブライダルファッションデザイナーとして60年にわたり活躍し続け、“ブライダルの伝道師”とも称された桂さん。亡くなる約2か月前となる今年2月12日、俳優・勝野洋さんとキャシー中島さんの結婚45周年を記念する『アニバーサリーウエディング（結婚後、5年や10年などの節目の記念日を祝うこと）』のイベントに出席していました。

多くの観客が集まっていたこのイベント。桂さんは、「皆さんにお願いなんですけど、ご結婚なさっている方もたくさんいらっしゃるかと思うんですけど、『アニバーサリーウエディング』だけはちゃんとやってほしい。ご自分なりに、儀式っぽくやりたくなかったら、儀式っぽくやらなくたっていいんです」と、呼びかけました。

さらに、「2人だけで結婚記念日を祝うなんていうことではなくて、少なくても5年…5年…5年…の形くらいの時には、大勢の方に自分たちの今までのお礼・感謝の言葉と、これからの2人の人生を“こうやってやっていく”という決意を皆さんに聞いていただきたい」と語り、自身が大切に思っていることを伝える姿がありました。

葬儀は桂さん本人の意向もあり近親者のみで行い、追悼ショーを後日開催する予定だということです。