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「放浪記」公演中止。東宝増田専務「希望だけは残したい」

2010年2月26日 23:08
「放浪記」公演中止。東宝増田専務「希望だけは残したい」

舞台「放浪記」の公演中止を発表した東宝が26日、都内で会見を開いた。専務取締役演劇担当の増田憲義氏(63)は、主演の森光子(89)の体調に配慮し、5月6月の公演中止を決断したことを説明。「公演を期待してくださった皆さま、ご期待に添えなかったことを心よりおわび申し上げます」と頭を下げた。「実は戦後すぐに森さんは結核にかかり、肺の片方を失った」と述べ、「2018回目ができなかったことを責めるのではなく、2017回できたことを、彼女の頑張りに拍手を送ってください」と理解を求めた。日常生活に支障はなく、入院の可能性は「まったくありません」。珠玉の舞台「放浪記」の存続を問われると「続ける希望だけは残したい」と語った。