ジャズ転向大江千里、がい旋プレーに喝采
ジャズピアニストとしてアメリカで7月31日にアルバムをリリースした大江千里(52)が7日、都内で本日から9日まで開催される「東京JAZZ 2012」に出演し、ジャズピアニストとして日本で初となるライブを行った。
シンガー・ソングライターとしての活動を経て、2007年に単身渡米。米ニューヨークの音大でジャズピアノを専攻し、今年の5月に卒業した。
自身が設立したレーベルからアルバム「Boys Mature Slow」をリリースし、ジャズメンとしてデビュー。日本盤を、誕生日の6日に発売した。
大江は集まったファンの「お帰り」コールや熱い拍手に迎えられ、「(胸に)染みますね」と喜びのあいさつ。合わせて誕生日もお祝いされ「うれしいです」と照れ笑い。
渡米により、「日本での活動の場はほぼゼロだと覚悟していた」というが、「今回いろんな方の尽力で引き戻してもらって、多くのファンの方がこうやって駆けつけてくださって本当に、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と胸を熱くした様子で語った。
あらためて「3つでクラシックピアノを始めてから、シンガー・ソングライターとして曲書きをするときもピアノはずっと友だちでした。今、ある意味でジャズを通して自分の原点に戻った感じです」と思いを吐露し、「この原点の気持ちを大切にシンプルにいつも心にあり続ける言葉をインストルメンタルとしてですけど、言葉をメロディーに乗せて、皆さんに伝え続けたい。僕ならではの世界。まだ始まったばかりで何もないですけど、1つ1つ作り続けていきたい」と力強く宣言した。
この日はアルバムタイトル曲の「Boys Mature Slow」など8曲をトリオで披露し、喝采を浴びた。
10月14日、15日にブルーノート東京で凱旋ライブを行う。今後の活動のベースは米国となるという。