100周年日活に宍戸錠「もう100年」
創立100周年を迎えた日本最古の映画会社「日活株式会社」が10日、東京・日活調布撮影所で記念式典を開いた。
映画スター60名と映画監督4名の手型を納めた縦2.4メートル×横6.32メートルのモニュメントの除幕式が行われ、俳優の宍戸錠(78)、浜田光夫(68)、女優の松原智恵子(67)、和泉雅子(65)が壇上でスピーチした。
日活の第1期ニューフェイスとして1954年にデビューし、エースのジョーとして親しまれた宍戸は、「58年ここで働いていました。いまだにやっています。何でやっているかっていうと面白いから。本当に映画作りほど面白いものはない」と貫禄のコメントで圧倒。「もう100年くらい、俺たちみたいな奴らばかりを雇って、やってほしい」と会社の存続を望んだ。
女優の吉永小百合(67)との“純愛コンビ”で青春映画を大ヒットさせた浜田は、「昭和35年から10年間(日活に)在籍いたしました。その間、88本の映画を撮りました。今となっては私の宝物でございます」と華やかな軌跡を回想。昭和36年から11年間、日活に在籍した松原も「日活は私にとって恩人であり、懐かしい場所です」と感無量の様子だった。
松原の同期で、13歳で入社したという和泉は「日活は私の青春で、こんなにいい会社はありませんでした。よそに行きますといろんな方がいらして厳しい面もあったんですけど、日活でいじめに遭ったことはありません」とぶっちゃけトークで笑いを誘った。