松坂桃李、蜷川作品出演決定「食らいつく」
10月6日公開の映画「ツナグ」で主演を務めるなど人気急上昇中の俳優・松坂桃李(23)が舞台「ヘンリー四世」に出演することが、発表された。
演出家・蜷川幸雄氏(76)が芸術監督を務める埼玉・彩の国さいたま芸術劇場の人気シリーズ「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の第27弾。松坂は、蜷川作品初出演となる。
「ヘンリー四世」はシェイクスピアの戯曲の中でもっとも洗練された歴史劇とも言われ、自堕落だが機知に富んだ老騎士フォールスタッフと、後に名君ヘンリー五世となる若きハル王子の2人を軸にした物語。フォールスタッフを俳優の吉田鋼太郎(53)が、松坂がハル王子を演じる。
蜷川氏は松坂の起用について「今時の若者にはめずらしいナイーブさがあって、スケールの大きい俳優になりそうな人だと思っていました。僕のけいこ場にも何度か遊びに来たのですが、明るくて、これから一緒にクリエーティブな作業をやっていくのが楽しみな俳優です」とコメント。
松坂も「蜷川作品の舞台に立つ役者さんは魂むき出しですさまじいパワーを感じます。自分も体まるごとぶつかっていったら、何が起きるのか…未知の世界と出会えるのではないかと期待しています」と希望に胸を膨らませた。
蜷川氏は演出が厳しいことで知られるが、「厳しいけいこであっても逃げる気はないし、あきらめたくない。とにかく食らいついていくだけです」と意気込みを語った。
2013年4月から上演予定。