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九代目坂東彦三郎、長男は亀三郎で初舞台

2017年5月4日 13:16
九代目坂東彦三郎、長男は亀三郎で初舞台

 3日に開幕した「團菊祭五月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座)の夜の部で、初代坂東楽善(74)、九代目坂東彦三郎(40)、三代目坂東亀蔵(38)の襲名披露口上が行われた。
 
 演目「壽曽我対面」では、楽善、彦三郎、亀蔵が出演したほか、彦三郎の長男の坂東侑汰(ばんどう・ゆうた=4)が、六代目坂東亀三郎として初舞台を踏んだ。
 
 口上で歌舞伎俳優の尾上菊五郎(74)が「70年来の友だちである彦三郎さんが、初代楽善を名乗り襲名いたしました次第です。江戸歌舞伎にとっては大事な名跡であります彦三郎には、長男の亀三郎が襲名するに相成りました。坂東亀寿(かめとし)さんは三代目坂東亀蔵を襲名いたしまして、またまた侑汰くんが父の名前の亀三郎を六代目として襲名し、初舞台を踏みました」と紹介。
 
 九代目を襲名した彦三郎は「名を汚さぬよう一生懸命精進してまいりますので、よろしくお引き立てのうえお願い奉りあげまする次第です」と力強く述べた。