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漫画家・青山剛昌や落語家・立川談春 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞 新人賞に俳優・江口のりこ

2025年3月4日 21:25
漫画家・青山剛昌や落語家・立川談春 芸術選奨文部科学大臣賞を受賞 新人賞に俳優・江口のりこ
漫画家の青山剛昌さん
漫画家の青山剛昌さんや落語家の立川談春さん(58)らが、3日に発表された令和6年度(第75回)芸術選奨の文部科学大臣賞に選出されました。

芸術選奨は文化庁が毎年度、芸術分野において優れた業績をあげた人物を表彰。演劇や映画、音楽など12部門で文部科学大臣賞と文部科学大臣新人賞が選出されます。今年度は文部科学大臣賞に24人、文部科学大臣新人賞に22人と2組が選ばれました。

■『メディア芸術部門 文部科学大臣賞』漫画家・青山剛昌

青山さんは、メディア芸術部門で文部科学大臣賞に選ばれました。漫画『名探偵コナン』が2024年に連載30周年を迎えたほか、同年4月公開の劇場版第27作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(100まんドルのみちしるべ)』は、興行収入100億円超えを記録。長期にわたって良質なエンターテインメントを創出した業績が評価されました。

■『大衆芸能部門 文部科学大臣賞』落語家・立川談春

談春さんは、大衆芸能部門で文部科学大臣賞を受賞。2024年に芸歴40周年を迎え、『芸歴40周年特別企画 立川談春独演会~これから~』を開催。美しい言葉選びや、落語らしさと己らしさを両立させた芸で、これからの落語界を牽引(けんいん)する存在として評価されました。

■『演劇部門 文部科学大臣新人賞』俳優・江口のりこ

さらに俳優・江口のりこさん(44)は、舞台『ワタシタチはモノガタリ』では小説家になる夢を持ちながらWebライターを続けた40歳の主人公を、舞台『リア王』では父親を裏切る長女をそれぞれ演じ、多彩な役柄を演じられる表現力が評価され、演劇部門の文部科学大臣新人賞に選ばれました。

■『映画部門 文部科学大臣新人賞』俳優・河合優実

俳優・河合優実さん(24)は、映画部門で文部科学大臣新人賞を受賞。2024年公開の『あんのこと』、『ナミビアの砂漠』の2作で主演に。それぞれ事情を抱えた難しい役柄でありながら、観客の共感を得るキャラクターとして演じきったことで、作品のクオリティーを上げる存在として評価されました。

■『芸術振興部門 文部科学大臣新人賞』ヘラルボニー代表取締役/Co-CEO 松田崇弥・松田文登

また、主に知的障害のある作家が描くアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスを展開している企業『ヘラルボニー』代表の松田崇弥さん(33)、松田文登さん(33)が、芸術振興部門で文部科学大臣新人賞を受賞しました。著作権管理やライセンス料の適切な設定によって、障害のある作家が自立する道を開くという挑戦を積極的に行っている点が評価されたということです。

そのほか、俳優の阿部サダヲさん(54)、浅野和之さん(71)らが文部科学大臣賞に、映画監督の三宅唱さん、アニメーターの押山清高さんらが文部科学大臣新人賞に選出されました。
最終更新日:2025年3月4日 21:25
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