Hi-STANDARD ドラム・恒岡章さんの遺作を配信 レコーディング時は「充実した表情」
Hi-STANDARDはドラムの恒岡章さん、ギター・コーラスの横山健さん、ベース・ボーカルの難波章浩さんの3人からなるバンド。2月に恒岡さんが亡くなったことが発表されていました。
新曲のタイトルは『I'M A RAT』。Hi-STANDARDの公式サイトによると、この楽曲は以前のアルバムから外れた未発表曲などではなく、2022年12月に新しくレコーディングされたもの。「この曲がツネちゃんのHi-STANDARDでの遺作となります」と紹介されています。
横山さんと難波さんは連名のコメントで「このレコーディングでのツネちゃんはとても楽しそうで、充実した表情を浮かべ、ドラムはもの凄い切れ味でした」と、恒岡さんのレコーディング時の様子を明かし、「ツネちゃんもこの曲の出来にとても満足していたので、ボク達は何の迷いもなく『I'M A RAT』をリリースします」とつづっています。
■恒岡さんと「一緒に立つはず」だったフェスへの出演を発表
また今回、Hi-STANDARDが6月18日に音楽フェス『SATANIC CARNIVAL 2023』に出演することを発表しました。
バンドの形については「友人のドラマー数名にお手伝いいただき、数曲ずつ叩いてもらう、というライブになります。『トリビュートライブ』とか『追悼ステージ』とか、いくつか呼称を考えましたが、どれもピンと来ず、ストレートにHi-STANDARDとして参加するということにいたしました」と、出演への心境をコメント。「これもツネちゃんと一緒にステージに立つはずでした。そして『I'M A RAT』をお披露目するはずでした。SATANIC CARNIVALに参加しないかとお誘いいただいた際にも、ツネちゃんは“やらない理由が見当たらない”と言っていました。なのでHi-STANDARDとして出演させていただきます」と、決意を明かしました。
そして、「音源を聴いていただいて、映像を観ていただいて、恒岡 章という不世出のドラマーがいたということを忘れないようにしていただけると、これ以上の喜びはありません」と呼びかけ、「残った二人でなるべく多くのことを実現させていきたい」と、バンドの未来についてコメントしました。