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G20財務相会議が閉幕 共同声明まとまらず

2024年3月1日 18:52
G20財務相会議が閉幕 共同声明まとまらず

ブラジルで開かれていたG20=財務大臣・中央銀行総裁会議が閉幕しました。ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルとハマスの衝突についての立場の違いから共同声明はまとまらず、議長総括が出されるにとどまりました。

ブラジルのサンパウロで2日間行われていたG20を終え、神田財務官は会見で「残念ながら、共同声明は合意ができませんで議長総括としての公表となった」と述べました。

神田財務官によりますと、「少なからずの国からロシアによるウクライナ侵略について強く非難する発言があった」ということです。また、中東情勢に関しても、「ハマスによるテロ攻撃への非難やガザにおける危機的な人道状況に関する懸念等について発言もあった」ということです。

ただ交渉筋は会合前から「ウクライナを書くならガザも書かなくてはならない。アメリカは難しい立場になる」と指摘していて、結果的に、戦争に関する文言で立場の違いから交渉が難航し共同声明のとりまとめには至らなかった形です。

成果物は、議長総括の脚注で「ウクライナ及びガザをハイライトしつつ、進行中の戦争、紛争、及び人道危機に関する意見交換を行った」との記載にとどまりG20の結束に課題を残す結果となりました。