米FRB利下げ見送る 据え置きは4会合ぶり
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は29日、金融政策を決定する会合を開き、利下げをいったん停止することを決めました。政策金利の据え置きは4会合ぶりです。
FRBは29日、トランプ政権が発足して以降、初となる金融政策を決定する会合で、4会合ぶりに政策金利を据え置くことを決めました。FRBは、去年9月から12月まで3会合連続で利下げを行ってきましたが、インフレの沈静化が進んでいないことなどを踏まえ、いったん利下げを停止した形です。
FRB・パウエル議長
「経済が堅調に推移しているため政策金利の調整を急ぐ必要はない」
ことし、FRBは、2回程度の利下げを行う見込みです。ただ、アメリカのトランプ大統領が掲げる関税の引き上げや減税などは、インフレを再び加速させる可能性があり、FRBは、難しいかじ取りを迫られています。